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イケてないとかイケてるとか誰が決めるの?【セラヴィ!】
プレゼント・ギフト研究員のさきぽんです。
自分の大事な勝負!のとき、大切な人や推しのここ一番!のとき、
どんな声掛けをしてほしいか、何をしたら良いかというのは、
みなさま頭を捻ったり悩んだりのシーン、意外とあるのではないでしょうか。
先日、お子様が受験を控えられた方のお話を聞く機会があり、自分ならどうかなと考えた次第です。
声を掛けられたくない、とにかく!何もしないで構わないで欲しい人もいらっしゃいます。
声は掛けて欲しいけど、こういう言葉はイヤですというのもありますよね。頑張ってね、はプレッシャーかかるから、大丈夫よ〜と言って欲しい、みたいな。
自分が、相手が、どんなタイプか知るのが、失敗の確率を下げて成功の確率を上げる方法だと私は思っていまして、
このタイプ傾向を知る方法を統計心理学i-colorで学んでいます。
同じことをしてもらっても、
この人とあの人だと、自分の気持ちが好意と嫌悪と真逆の受け取り方をするのはなんでだろうとか、
不思議ですけど本当にあるお話です。
それから、自分や推しの大事な勝負どころで、どんな振る舞いをしたら良いかなあのヒントをくれるもののひとつに、
CMがあると思っています。
数秒で人の心を動かす仕組みがギュッと詰まっている。
2016年のポカリスエットCM『エール篇』は、自分や誰かを応援するときのヒントになるのではないでしょうか。
わたし的にとても印象に残っているCMで、
ショワショワした音と太い4つ打ちと女子声の組み合わせの不思議な雰囲気好き〜、ダンスも良い〜、というのが最初の印象でした。
エール篇は最初の60秒ほど。その先はシリーズで3作品続くのですが、エール篇だけでも充分です。
学生のキラキラ!せいしゅんっ!アオハル〜に、胃もたれ起こし気味な方は、動画はほどほどに…歌詞をつらーっと眺めるのがオススメです。
♪
君は負けず嫌いなマイボーイ
夢を叶えて!
あたしあんたのママじゃないわ
見つめるマネージャー
イケてないとかイケてるとか
誰が決めるの?
セラヴィ!本気を出して奇跡
起こしてみようよ
浴びてくシャワー潤んだ瞳に
涙と汗がキラメク レッツゴー!!!
君の夢は僕の夢
必ずたどり着けるはずさ
君の夢は僕の夢
想像以上の未来で
【セラヴィ】は、フランス語で「人生そんなもんさ、しょうがない」という意味で、また、棚からぼた餅的な使い方をすることもあるとか。(実際どんな感じで使うのかご存知の方いらしたらぜひ教えてください)
制作放映から数年経って、いま、
頑張る男子部員を女子マネが応援するってよ!は、なんだかリアリティがないので、
「君」は今の自分。「あたし」は未来の自分。
もしくは
「君」は過去の自分。「あたし」は今の自分。
こんな関係性で眺めてみると、
ものすごく自分応援歌に感じられます。
あるいは、自分専属の脳内妄想女子マネを就任させてみるのも一案です。
弱気な自分、サボる自分を脳内妄想女子マネが応援してくれる。
彼女に自分のマネジメントをお任せしましょう。
********
このCMを制作した方のインタビューより。
元々は女子マネージャーがミュージカルをする構想だったのが、コンテンポラリーダンスの企画へ変更されて作られたそうです。
「企画コンテを見て、日本人が海外の真似をしてミュージカルをしても絶対に寒いものになってダメだから、逆に恥ずかしいぐらい熱いものにしましょうと言ってくれて。
監督の井口弘一さん判断によるところが大きいです。」
「完成した曲は、エレクトロの編曲によって、ベタな歌詞の“ダサさ”がなくなっている。」
熱量は分岐点(つまり恥ずかしさ)を超えるとダサさがなくなるのか、なるほど。
エレクトロの編曲で歌詞のダサさは打ち消されているのか、なるほどたしかに。
熱くなることをダサく感じる要因は、加熱不足なだけなのかもしれないです。誰でもみんな熱くなれるポテンシャルを秘めてるのかも。
本曲の元になったと言われているフランスのエレクトロデュオ、JusticeのD.A.N.C.E.。
聴きながら頭と肩をゆらゆらすると、とっても良い気持ちになります。
フレンチエレクトロのベースラインは、ファンキーで腰にくるのが特徴らしいです。
【ブリブリのベース音とサンプリングされたストリングス、そして少年聖歌隊(ロンドンのらしい)の歌声が心地いい曲です。】とD.A.N.C.E.をご紹介されてる方がいて、とても上手な分かりやすいご説明だと思いました。
(私はダフト・パンクのTechnologyも好きです)
CM(コマーシャルメッセージ)は媒体を乗り替えながら、相乗りしながら作り続けられるし、私たちがCMを見ない聞かない感じない日はありません。ショート動画もCM。
コマーシャルメッセージの波にのみこまれるのではなく乗りこなしちゃって、わたし的イケてるCMを見つけたら、何かのときのヒントにこれからもしたいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
※参考文献