見出し画像

昨日のこと

 4月8日月曜日、関西奨励会成績表を見た。いつもと同じように、特定の一門の奨励会員の結果を順に確認していくと、ある所で目が止まった。「退会」の二文字を見た。(そうか、いつかあるだろうと思っていたけれど、今日だったか)と思った。将棋の子らの幸いをと書いてから、こんなにすぐにその日がやってくるとは思っていなかったから、そこに驚く気持ちはあった。けれど、それ以上に私の気持ちが波立つ事はなかった。奨励会員の彼の成績を見ていた先月と、退会という事実を確認した今と、私の気持ちになんら変化はないと思った。そして『将棋の子』を読んでいて良かったなと思った。
 私はこれからも無責任に無邪気に、彼の人生に幸多かれと願うだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?