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ラブライブ!蓮の空女学院スクールアイドルクラブ1stlive 東京公演レポ~ラブライブ新時代の幕開け~

始めに

ラブライブ!蓮の空女学院スクールアイドルクラブ。それはラブライブシリーズの最新コンテンツであり、スクールアイドルカレンダーという現実世界と同じ時間の中で進む究極の"実在性"を突き詰めたコンテンツである。
現実と同じ時間の中でLink! Like! LoveLive!のアプリの中で彼女らはメインストーリーである活動記録、生配信を行うWith x Meets、月1でバーチャルライブを行うFes x Liveを通して本当に自分たちと同じ時間の中で成長していくアイドルとして日々活動を見せてくれているのだ。
これはμ'sのアニメの頃から言っているスクールアイドルとしてのラブライブのコンセプトである「限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドル」を極限まで突き詰めたコンテンツであると感じさせられる。
その上で、半年間の活動を得て、行われたリアルライブを現地で観てきた体感を通じて「コンテンツとしてどうか」という視点で語っていこうと思う。

バーチャルライブとの究極の融合

やはりまずはここを語らずにはいられない。
筆者は東京公演day1,2共に現地で観てきたが、蓮の空は現地、それも最前ブロックで観てこそその真価が分かるコンテンツだと強く感じた。
day1が最前16列目のかなりの良位置だったからこそ感じられたのはFes x Liveとのシンクロ具合。
そもそもμ'sの頃からラブライブの売りは「CGダンス(μ'sは一部2D)と全く同じダンスをキャストがライブで踊る」というもので、当時は結構革新的な試みだった。それでも、CGのモーションキャプチャーはプロのダンサーさんがやっていて、キャストはライブ用に練習しているものだったからCGはキャラクター。ライブはキャストが踊っているという違いが明確にあった。
しかし、蓮の空はFes x Liveはキャスト本人がモーキャプをしているのでキャラクター=キャストとなり、その違いがなくなっている。配信だったり、現地でも遠くからだとCG映像とキャストを同時に観るのは難しいので前の方の席でないと感じられないのだが、キャストのダンスとCGが完全に一致していて本当にキャラクターがキャストでキャストがキャラクターという2.5次元ライブというレベルのライブに仕上がっていた。
これは技術が凄いというだけではなく、キャストが血のにじむような努力をして、キャラクターとしての動きを確立して育て上げてくれたからこそのパフォーマンス。CG抜きにしてもデビュー半年とは思えないほどパフォーマンス力が高くて、それだけでもライブの完成度が高い。これから更に進化していくと思うと想像すらできないレベルに成長していくんだろうなと期待せずにはいられない。

表情と触れあいの演出

CGキャラの表情(フェイシャル)と体の触れあいは現在の技術上表現が難しいため、リアルライブでは真価の発揮される部分だった。
表情に関しては特に残陽のういさまの表現が凄まじく、しかも自分はシャニのライブと被ってて観れなかったが、福岡公演のときと演技が変わっていたらしく、この1か月でのストーリーの進行で進化させたのだろうという点も感嘆せざるを得ないレベル。残陽の振付自体もラストにういさまがのんすけに抱きかかる仕草があって(ここの2人の表情の演技が凄いんだけど、ここが福岡公演と東京公演で変わってる)これもCGでは表現ができないリアルライブならではの見せ方。
現在のCGでもできないことはないんだけど、Fes x Liveはリアルタイムでモーキャプして配信している関係上、今の技術だと体が貫通するはず。この辺は物理演算の問題で、スマホアプリで配信しているリンクラだとUnityを使っているはず。PC、コンシューマーのみで使えるアンリアルエンジン同様、Unityもリアルタイムレンダリングを使っているソフトではあるものの、アンリアルほどの物理演算は難しいだろうし、何より容量の問題でCGでハグなどするのはFes x Liveだと厳しいだろう。
同様に表情(フェイシャル)もFes x Liveで数パターンの表情やリップシンク(口パク)はしているのでフェイストラッキングをしているのだろうが、リアルライブの複雑な表情表現にはまだまだ追いつかないのでここも進化を待つしかない。それすらも超えたとすれば、本当にリアルとCGの垣根はなくなるだろう。

1st liveで30曲披露は普通に異常

ここまではCGなど技術的な面を踏まえた感想を述べてきたが、披露曲数にも触れておかないといけないだろう。
今回MCと幕間映像もあったものの、1stにも拘らずほぼ休憩なしで30曲も歌いきった蓮の空はバイタリティが凄まじすぎる。
歴代ラブライブの1st liveの曲数と比べても30曲がどれだけ多いのかよく分かるだろう。

μ's 18曲
Aqours 20曲
虹ヶ咲 22曲
Liella 22曲

圧倒的に多い。しかもAqoursやニジガクは確かデビューから1年以上経ってからの1stliveだったのに対し、蓮の空は半年しか経っていない。その短期間の中でこれだけの量のパフォーマンスが出来るようになっているのがどれだけの努力をしてきたのか、恐ろしさすら感じてしまう。
Aqoursもそうだけどラブライブはキャストに休み与えな過ぎて過労にさせることが多いからもっと休ませてほしい…。
運営は人の心とかないんか?

最後に

ここまで色々語ってきたが、蓮の空がこれだけ魅せられるコンテンツなのは百合小説界の巨匠みかみてれん先生の最高のストーリーと殺人的スケジュールで運営を回しているゲームスタッフ、そしてなによりキャストの皆のたゆまぬ努力によるものに他ならない。
この土日はtokyo7thシスターズのバーチャルライブがあるから愛知公演は観られないが(来週末も別ライブがあって配信観る時間がない)、これからも信じられない速度で成長していく蓮の空の今後が楽しみで仕方ない。
愛知公演では何が起こるのか。異次元フェスではどの楽曲を披露してくれるのか。これからのリアルの活動はどうなるのか。活動記録でラブライブ優勝は叶うのか。最近のストーリーやWith x Meetsで新1年生の匂わせがあったがやはり来年スクールアイドルクラブに新入生が入ってくるのか。
考えれば考えるほど楽しみは尽きない。

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