NIKKE研究各論(34)當に刑せられて王たるべし
クロウやロザンナなど、タトゥーを入れたニケはいくらか存在している。Dに至っては肌に直接刻んでいるという。ニケの皮膚組織は一体どうなっているのだろう?
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人体の全表面を覆う皮膚、および皮膚の付属器官を総称して外皮という。
皮膚は全身を覆い、身体内部を保護すると同時に、水分や脂肪をためて体温の調節に関わる。
また、皮膚は身体内部と外界との接点になる。様々な刺激が直接皮膚に届くので感覚器としても扱われる。多数の神経終末が存在しているからだ。
毛や爪も、表皮由来の付属組織である。ヘルムさんの陰毛も金属製だとしたら鬼太郎感あるね?
ニケは皮膚をガッデシアムという金属で構成している。もうこれがわからない。ニケのボディは人工物で成型されるが、丸ごと金属なのか? そうだとすると、メイドマストさんは竹光でもない限り、カットラスと皮膚が密着しているのでガルバニック腐食で皮膚が爛れていってしまうぞ!?
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また、人間の細胞間でも生体電気が産まれるのだが
こちらはまた後日。
例えば本当に薄皮だけだとしても、水分を保持させなければ柔らかくならないのだから、おっぱい揉んでも妙な違和感を覚えたりしないのだろうか? もう金箔みたいな扱いで良くない?
しかしそれだと問題が発生する。そう、タトゥーを入れても見えなくなるからだ!
刺青について簡単に説明しよう。
人間には世界各地で肌に墨などの色素を入れる文化があった。アイヌ民族やマオリ族などが有名だろう。
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やがて、中華圏では刑罰としての入墨が導入された。今回のタイトルは楚漢戦争期の豪傑である英布だ。彼は顔に入れ墨を入れていたことから黥布とも呼ばれていた。
日本では江戸時代に軽犯罪を犯した者に入墨をするようになる。地域によって模様が変わることで出身地が分かるようにもなっていた。
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物としてのニケを表すと同時に、軍事上のドッグタグめいた意味合いがあると思われる。
それとは別に起請彫りという文化としての彫り物が勃興した。これは相手に見せることを前提にしており、遊郭での入れぼくろから来ている。花魁が好きなマブの年の数だけ点を入れて「こんだけ愛してんのよ!」と表示するわけだ。男も「他のやつじゃねーの?」と疑ってかかると、今度は名前に変わった。
こうしているうちにとある男が大胆なことをし出した。鐘弥左衛門という船頭が背中に「南無阿弥陀仏」と彫ったのである!
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この視覚効果は抜群で、彼の俠客としての勇名はウナギライジングだった。だが、悪い奴はこれを悪用することを思いついた。これを目立つように彫って悪さをするようになったのである。ヤクザがモンモン彫るのもこういうのがなくもない。
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さて時を経るにつれ、大工や漁師たちが入れ墨を彫るようになったのだが、危険な仕事に従事している彼らは入れ墨を入れる時大きなものを選ぶようになった。図柄が大きいとからだの負担も増すが、そんな中で入れるのだからスゴイ勇気だ、粋でいなせだねと見せつける事ができる。また、図柄も凝るようになった。彫った模様がサル顔のイエスではサマにならないからだ。
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ここである作品が題材に上がる。そう、『水滸伝』だ。
この少し前に中国から輸入された水滸伝だが、流石にこれをソラで読める人間は限られていた。しかし、滝沢馬琴が葛飾北斎の挿絵で翻訳したり二次創作したり、浮世絵師が題材に選んだため急速に普及したのだ! しかも、史進や魯智深などの好漢たちも入れ墨を彫っているのだからコスプレレベルで真似するやつもいたりいなかったり。
こうして、起請彫りから始まったアート感覚の彫り物は政府の弾圧も切り抜け、今に伝わったのであった。
タトゥーを入れるには、まず肌に針を刺さなければならない。刺した時に墨が入る事で肌に色がつく。これを何度も何度も繰り返す事で綺麗な文様をカラダに刻み込むのである。
肌が違うのだから道具もそれ専用にしなければならない。針はチタンマター製だろうか? 使用感はどうしても人間のものと違うものとなろう。かつての彫りもの師は干した大根を練習台にしていたという。アークでは量産型ニケもたくさんいるので倫理観さえ許せば同じく練習台にもってこいだ。
恐らく、ニケの皮膚組織はほぼほぼ人間と同じである。残念ながら原理はサッパリわからんが。
それどころか、脂肪まで合成される事がニケすいで明らかになっている。次はその辺をば。