NIKKE研究各論(12) このワザとらしいメロン味!
ニケも食事をする事は散々論じてきたが、今回は食事の肝である、味を感じるための味覚について論じていきたい。
舌は横紋筋の塊を舌粘膜で覆ったもので、消化器、味覚器であり発音にも関係する。味覚の科学受容器は味蕾と呼ばれ、4種の舌乳頭のうちの葉状乳頭と有郭乳頭(他は茸状〜と糸状〜)に存在する。ただし、味蕾だけで味を感じ取るわけではなく、他にも味覚神経の自由終末は多く存在している。
味を説明するときによく言われる五味とは、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味である。辛味や渋味は刺激であって味覚から受け取るものではない。またうま味もまたアミノ酸に対するシグナルを受け取っているのであって、口内では他の4種類のみを感じ取っている。また、味を生じる化学物質は水溶性でなければ感じ取れないため、ニケの口内にも唾液が分泌されている。
また、味は舌のみで感じるものではない。歯触りや舌触りの良さを感じたり、鼻風邪を引いて味覚がなくなったように感じたり、メロンソーダの濃い緑色を見てメロン味を強調することは多いし逆に透明なコーラを飲んで違和感を覚えたりする。これらは脳の大脳皮質で処理される。
ニケ達もコーヒーを飲んで苦いとか、いちご味の歯磨き粉を甘くて美味しいとか、訓練で塩水を飲みすぎて苦手だとか訴える。ニケの舌も人間同様の機能を果たしているといえよう。
次回はアークにおける食事の素材について論じる予定だ。