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NIKKE研究各論(9) お願いマッスル
今回はニケがどれだけ力持ちかを分析するとともに、「9世代以降のボディは筋肉の成長はしない」の意味について考える。
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ニケが持てる重さについての言及は特にあるわけではない(せいぜい武器がデカい分重いという程度)が、計測不可能であるわけでもない。マイティツールズのセンチのスキルに、鉄骨を投げて敵全体を攻撃するものがある。このH鋼をモデルに測ってみよう。
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鋼材は各会社や製品によって重量が異なる。ここではJFEスチール株式会社のH型鋼を選択してみよう。寸法表で、広幅の100*100(高さ*辺)だと単位質量(kg/m)は16.9。長さを10mだとしたら、重さは169kgとなる。広幅400*400だと単位質量の一番大きいもので605。同じく10mでなんと約6トンだ!
https://www.jfe-steel.co.jp/products/katakou/catalog/d1j-101.pdf
6トンの鉄骨をバカスカ投げつける光景はちとやりすぎとしても、200kg未満の物でも飛んでくるのはさぞ恐ろしいことだろう。ちなみに重量挙げでの最高記録は105キロ超級男性のクリーン&ジャーク重量は248kgだ。トップ画像のラプラスのバーベルは少なくとも540kgを超えている。持って投げつけるわけではないので単純比較はできないが、もう少し無理できそうではある。
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ラプラスがルマニからウェイトトレーニングについてのレクチャーを受けている時の一コマ。
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ルマニは「9世代以降のボディは筋トレ不要」と教えてくれて、今まで張り切って筋トレしていたラプラスは声にならない悲鳴をあげて終わる話なのだが、これはどういうことだろう?
素直に受け取るならば、8世代ボディまでは筋肉を鍛えられる。そうしないと最大のパワーを出せない、と言っていることになる。
そして、9世代以降のボディは筋トレしなくても良い。何故なら筋力は成長しないけど常にパワーMAXだから、という具合だ。
これを考えるにあたり、ふたつほど考えられる要素がある。ひとつは筋肉の最小構成要素たるシナプスとニューロン、もうひとつは運動しないことで起こる筋力低下だ。
筋肉を動かすには、まず脳から「こういう風に動かせ」という信号が出て、筋肉側が信号をキチンと受け取らなくてはいけない。この神経の働きを持つ最小単位がニューロンであり、ニューロン間及びニューロンと効果器細胞間の接合部をシナプスという。そう、これはNIMPHの得意分野なのである。
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シナプスのつながりを切ってしまったら動けなくなるので、作中での言及はないが、筋肉に使われるのならシナプスの維持や細胞の置換に集中しているのではなかろうか。
また、侵食に関してもある程度説明がつく。戦闘時での侵食の発生は、主にボディのどこかにラプチャーの器官が浸透する事で始まるようなのである。侵食自体の詳しい原理は不明だが、コードを神経伝達物質として送り、痛みの信号と共に脳へ行き、脳内で時間をかけてデータを改竄する事で発症するのかもしれない。もしそうなら身体中に筋肉=NIMPHがあるならどこに刺してもある程度は発症が見込めてしまうのである。
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もう一つの筋力低下に注目してみよう。読者諸兄はサルコペニアというものをご存知だろうか?筆者は名称までは知らなかった。これは、筋肉を使わないことで起こる筋力低下のことである。
要するに、高齢者が骨折などで体を動かす機会を失ったことで、次第に筋肉の維持も覚束なくなり寝たきりになるとかいう話である。また、これは高齢者に限った話ではなく、若い人でも事故で長期間昏睡状態になったり運動機能障害になると、使えなくなった部位の筋肉がガンガン痩せ細るという事だ。
せっかくトレーニングしなくてもいいとわかっても、何もしなかったら衰えましたじゃ話にならない。なら、衰えなければいい!(脳筋理論)アンチエイジングとかじゃなく、そもそもエイジングしない方向に舵を切れば良いのだ。
それを踏まえて、ニケのボディの話に戻る。8世代までのボディの筋肉は人間と同じで、常日頃からのウェイトトレーニングを行う事でMAXの力が出せるが、当然使わないままだと衰えてしまう。
9世代以降のボディは、筋肉の質を最高に維持し続け、更にNIMPHが置換して自己再生しているので、いつも最大パワーを発揮することができ、尚且つ劣化しないから運動も必要ないのではないだろうか?最悪、劣化が目に見えてきてもボディ交換すれば良いのだし。
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最後にラプラスについてシナリオからひとくさり。(あらすじは総論6にもあります)ラプラス達は侵食を受けてしまうが、脳内の汚染されたNIMPHを丸ごと除去することでなんとか治療される。しかし、その後の流言でバッシングを受けてしまう。彼女は(度を越した)ヒーロー思考の持ち主なので、「NIMPHなんかなくても正義のために戦うのに」と気落ちしてしまう。だが彼女が試されるのはここからだった。
シュエンはマッチポンプを行い、メティスがラプチャーを倒す状況を作り出そうとして、ラプチャーを誘き寄せる形で実行する。勝てば官軍という事で万全なら余裕だった。はずだったのだが、ここでトラブルが発生!ラプラスが明らかに怯えているのである。彼女は侵食された記憶が鮮明に焼き付いており、NIMPHで抑えていた恐怖心も一気に押し寄せどうにもならなくなってしまったのだ。
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なおマクスウェルとドレイクは平気で元気一杯だ!
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さて、ラプラスちゃんは一体どうなってしまうのか!?というのが18章の話なのだが、NIMPHなき脳に去来する、死と恐怖から来る強い情動の記憶については弊各論6をもう一度お読みいただければなおよく理解できるであろう。
次回は記念すべき10回目なので、アニスのお尻が臭いという話、もといニケと排泄について研究したいと思う。