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オフコース全曲分析みたいなもの(?) Three and Two


収録曲みたいなもの

SIDE:A

1 思いのままに
   小田和正/作詞・作曲
   オフコース/編曲

2 恋を抱きしめよう
   鈴木康博/作詞・作曲
   オフコース/編曲



3 その時はじめて
   小田和正/作詞・作曲
   オフコース/編曲

4 歴史は夜つくられる
   鈴木康博/作詞・作曲
   オフコース/編曲



5 愛を止めないで
   小田和正/作詞・作曲
   オフコース/編曲

SIDE:B

1 SAVE THE LOVE
   鈴木康博/作詞・作曲
   オフコース/編曲

2 汐風のなかで
   鈴木康博/作詞・作曲
   オフコース/編曲

3 愛あるところへ
   小田和正/作詞・作曲
   オフコース/編曲

4 生まれ来る子供たちのために〜「いつもいつも」
   小田和正/作詞・作曲
   オフコース/編曲

総評みたいなもの

このアルバムについて

1979年10月20日に発売された、オフコース7枚目のオリジナルアルバムで、正式にメンバーが5人となって初めてのアルバムになります。

この約2ヶ月後に『さよなら』がリリースされて大ブレイクに至るわけで、まさにブレイク前夜のリリース、といったところでしょうか。とはいえこのアルバム自体、オリコンのアルバムチャートで2位まで行っているので、その下地は十分に整っていたというべきでしょう。

その他の一般的な情報は、例によってWikipediaなどを見ていただければと思います。

私にとっては、初めて買ったオフコースのオリジナルアルバムであり、オフコースを知るきっかけになった『愛を止めないで』が収録されたアルバムということで、大変思い入れが強い作品でもあります。

ファーストインプレッションみたいなもの

よく「ここからオフコースのサウンドが変化した」と言われることが多いアルバムですが、個人的にはさほどの違和感を感じませんでした。

むしろ次の『We are』の方が明らかにそれまでと違い、目に見えて音が削ぎ落とされていて、さらに良くも悪くも「遊び」が減っていったように感じます。

確かに『SAVE THE LOVE』のようなハードなロックサウンドはそれまでに無かったスタイルですが、その一方でオフコース唯一の12ビート『その時はじめて』や、軽快なディスコタッチの『恋を抱きしめよう』など、サウンドの変化は確かにありつつも、曲のバリエーションや、実験的要素は相変わらず豊富です。

ですので私の解釈としては、今まで通り幅の広さのひとつを見せただけであって、これを変化としては捉えていません。

と言うことで、このアルバムははじめて聴いた時から変わらず、今でもトップクラスのフェイバリット作品となっています。

分析みたいなもの

正式に5人となって初のアルバムではありますが、収録曲は小田、鈴木作品のみですし、2人の曲がほぼ均等に入っているあたりは、これ以前と変わってはいません。

サウンド的には前作『FAIRWAY』より、さらにエレクトリック寄りになっていて、特にA面曲はアコースティックギターが全く入っていません。

また、このアルバムではストリングスやホーンが一切入っていません。というか、メンバー以外の外部ミュージシャンが一切参加しない、唯一のアルバムになっています。

代わりにシンセサイザーが活躍するようになり、使い方もソロの演奏以上に、バッキングで使われる割合が増えています。

これはプロフェット5の発売が大きかったようです。これ以降4人期序盤まで、オフコースサウンドの要になる名機ですが、和音が出せて音色がメモリーできるシンセサイザーはこの当時としては革命的で、何よりステージでの取り回しが良いので、最盛期は3台連ねて使っていたようです。

確かにそれ以前と比べて、バリエーションに富んだ楽器というのは減りましたが、奏法や音の仕掛けは健在で、解析し甲斐のあるアルバムになっています。

一応このアルバムから5人と言うことになっていますが、方向性は2人時代のものを踏襲している感じで、ある意味過渡期的な作品と言えるかと思います。

その他雑感みたいなもの

言わずと知れた、新規加入3人のみの表ジャケット。レコード会社には反対されたそうですが、すでにこの前に発売されたシングル『風に吹かれて』では、5人揃ったショットになっていたので、個人的には別段違和感は感じません。

当時のレコードは実家にあるはずなのですが、どこにしまってあるのか見当もつかないです。ですので確認できないのですが、確か歌詞カード以外にミニポスター的なのがついていたような気がします。いろんな特写をコラージュしている中に、確か田コロのステージでの写真も入っていて、なかなかカッコよかった記憶があります。

ちなみにどうでも良い話ですが、当初は小田(松尾、大間も)は小柄だと勘違いしていました。鈴木や清水と並んでいるショットを見ると、一回り身長が低かったので…

その後どこかの雑誌に載っていたプロフィールを見たら170cmあると知ってびっくり。小田が小さいのではなく、鈴木と清水が大き過ぎたのですね…

締めみたいなもの

大変間が空いてしまったので、辞めたか死んだかと思われた方もいらっしゃるかとw

ここ1ヶ月ほどいろいろあって、まともに時間が取れなかったのもあるのですが、一度間が空いてしまうと、再開するのにけっこう思い切りが必要だったりで、なかなか手付かずになったりというのもあります。

とはいえ一度手を付ければあとは惰性でなんとかなるので、今後もそのくらいのノリで、忘れられた頃にアップぐらいのスタンスでいこうと思います。

さて、このアルバムに話しを戻すと、思い入れのある作品である一方、5人期のアルバムでは曲ごとの演奏クレジットが無いので、楽器の種類や演奏者の特定が困難ゆえ、解析にはなかなか苦労しそうです。

また、このアルバム収録曲は公式、非公式も含めライブ音源が豊富なこともあって、それらの聴き比べで時間を取られるので、楽しみな反面、ペースはかなり落ちると思われます。

前述の通り忘れた頃にアップしていこうと思いますので、よろしければアップする都度、思い出していただけると嬉しいです。

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