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秩序と混沌と

昨日、近所の神社で結構大きいお祭りがあり、仕事から帰って同居人と一緒にお参りに行きました。

寒いわりに、参拝者も多く、なかなかの混雑ぶりでした。
この時点で、同居人はちょっとイライラ。

社殿の前に階段があるのですが、警備員の方が、事故が起こらないように、綱をはって、人数制限をしていました。
あれ、こんなになってるんだ。ってふと思いました。
地元で生まれ育って、子供のころは当然毎年このお祭りには来ていましたが、ここ数年は来ていなかったので、こんな人数制限されてるなんて知りませんでした。

ただ、なんかちょっと違和感。
当然、階段で事故が起こっちゃいけなかったり、(実際に起こったからなのかもしれませんが)スムーズに参拝してもらうためかもしれませんが、何だか、お祭りっていう古くからの文化に現代の秩序が持ち込まれた感じがしたからかもしれません。

案の定、同居人は、混雑や待たされることに機嫌が悪くなり、帰りは、参道から外れて裏道を帰り「二度と行かないから。来年から行きたいなら一人で行って」と超不機嫌。

まぁ、もともと我慢とかまったくできない人なので、しょうがないのですが、私としては、なんかお祭りに行っていやな気分になるというトホホな結果となってしまいました。

さて、お祭りって、混沌としたものだと思っているんですよね。カオス。
小学校の頃はお祭り中、学校がお休みになるので、一日に、何度も参道に行ってお参りもせず、露天のお店を見たり、くじを引いたりしたもんです。
ぎゅうぎゅうで、スリにご用心とかって言われて、当時から警戒心が異常に強い子供だった私は、数百円しか入っていない財布を胸の奥深くに入れて遊んだものでした。
お祭りって、もっと自由で混沌としたものだった気がします。賑やかさ、そして少し危ない感じが、ワクワクするものでした。

現代社会は、効率性や合理性を重視する傾向にあります。しかし、その一方で、人々の心の余裕は失われ、ストレスや不安が増加しているように感じます。秩序を求めるあまり、本来の喜びや楽しさを忘れてしまっているのかもしれません。

わたしが感じた「違和感」は、もしかしたら、現代社会が抱える矛盾やジレンマを表しているのかもしれません。秩序と混沌、効率と自由、どちらも大切な要素です。大切なのは、それぞれのバランスをどのように保ち、より良い社会を築いていくか、ということではないでしょうか。


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