『名探偵コナン ゼロの執行人』の感想ーコナンミリしら(?)女の戯言ー

 最近、少し機会があって劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』を観た。
 率直な感想と、コナンについていろいろ考えてみたのでとりあえずつらつらと書いていくことにする。

《注意》

・コナンの知識はほとんどない(ネット民の皆さんのおもちゃにされるコナンくんくらいしか知らない)
・ガンダムネタが入っていることは知ってる(一応機動戦士ガンダムは履修している。あとは水星の魔女くらい)
・支部の知識は若干入っているが多分幻想
・実家の教育方針(笑)により、「名探偵コナンはギャグマンガ」という刷り込みあり(大変失礼な偏見持ち)
・アニメのコナンくんをちょっと見たり、金曜ロードショーでやってるコナンの映画を流し見する程度
・映画自体に対しての造詣がこれでもかというほど浅い

こんなミリしらみたいな女によるゼロの執行人の感想会である。
不快に思う人はここでブラウザバックを推奨する。
また、ゼロの執行人を含め、劇場版名探偵コナンのネタバレは入るかもしれないので悪しからず。

ゼロの執行人の感想

まず最初に思ったこと。
「なっっっっっっっっっがっ!!!!!!」
なお、それが悪いとかいう話ではない。純粋に長かった。なんか落ちが3回くらいあった気がする。気のせいだろうか???

次に一部の人から殺されてもおかしくないと思うが、感じたことをすごく正直に言おう。
「安室の女が量産されるの????これ????」
である。

視聴前のゼロの執行人のイメージは2つあった。
その1つが「安室の女が生まれる映画」である。
偏見も過ぎる。どういうことだよ、私。
視聴前のわたしにはこの映画によって、安室透(または降谷零)に惚れる人が量産されるイメージがあったのだ。
彼をメインにしているから、そう思うのも「まぁ…?」という感じだった気がする。
カッコいいシーンと思われる場面は多々あったような気もするので、それで惚れても納得はする、と思う。理解はできないが。
どうみてもハイスペックイケメンの暗躍は惚れる女性がいるのもうなずける気もするんだよなぁ・・・くらいに思って観てた。それ以外に惚れる場面なんてたくさんあったのだろうが、映画もコナンもリテラシーの低すぎる私にはハードルが高かったのかもしれない。
この時に「他者の合理性ってこういうことだ」と思った。理解はできないけれど、納得はできる。みたいな感覚。(厳密には他者の合理性とも違うかと)

というか、単純に好みの男じゃなかったからだと思う(失礼)
超個人的には松田陣平の方が好きです。黒髪童顔サングラスに精神年齢男子中学生(小学生)みたいな男はダメだ。性癖に刺さる((
こちらも支部に数多ある作品たちの影響を受けているとはいえ、原作読んでない人間による偏見なので、多分彼の魅力もたくさんあるのだと思う。
『ハロウィンの花嫁』観たくなったので、コナンくんの制作に関わる皆さんは女性を沼に突き落とすの上手いよ。ホイ〇イさんだよ。

脱線したので『ゼロの執行人』に戻る。
この作品は劇場版名探偵コナンの中でも興行収入が高い。ありていに言えば”売れた”作品である。
なぜこの作品が売れたのか。
「人気キャラクター安室透がメインだから」
という言葉だけで終わらせるのはもったいないので、もうちょっと考えてみたい。

物語としては、東京サミットの会場でIoTテロが起こるところから始まる。
そのことを報道する番組内の爆破映像に「安室透」が映ったことを灰原哀が目撃し、公安で何かあったのかと江戸川コナンが探り始める。というところで、そのテロの犯人として毛利小五郎が容疑者となり、捕まってしまう。
コナンは毛利小五郎の無実を証明するために紛争する過程で、IoTテロの犯人を調査する。

全体の大まかな流れはこんな感じだった、はず。ちがったらごめんなさい。
この映画の特徴的なところは、安室透の公安としての側面が強いところだろう。
というのも、映画公開時の企画プロデュース 諏訪道彦氏のインタビュー記事にはこう書かれている。

「本作では比較的新しいキャラクター、安室 透のかっこよさとも言える”トリプルフェイス”の今まであまり出ていない”公安”という部分を観てもらいたいと思ったのが、企画の入り口です。」

宣伝会議(2018.9)

確かにイメージとしては3つの顔といいつつ、ポアロの店員で毛利小五郎の弟子である私立探偵としての「安室透」や黒の組織としての「バーボン」の印象が強く、2つの顔の方がイメージしやすい。
公安として動いているだろう様子はうかがえても、完全に暗躍している状態なのでわからないんだよなぁ・・・と、彼がゼロとわかる回を視聴して思った。でもあれだけで「ゼロかも」って推理する君も対外だと思うよ、コナンくん。
そもそも、彼はもともと悪役として描かれる予定だったのを変更したと青山先生が回答していた・・・はず。そう考えたら後付けに近い公安としての顔は見えないのは当たり前である。

さて、この公安としての部分が今まで出ていなかったということは、いつも隠されている部分が見えるということである。これ、ファンにとってはうれしい事なのではないだろうか。好きな人のことを知りたくなる心理、みたいなものに近いと思う。
相手のことを余すことなく知りたい。だからしらべる。みたいなことは私も好きなコンテンツではよくやっているので気持ちはわかる。
その為にどれだけ「抑止力」について理解しようとしたことか・・・
勿論、作品に触れるのは前提である。
型月作品がライトに好きな人間なので、あそこら辺の概念を理解しようとネットの海を徘徊しまくった記憶がある。多分それに近いものだよねって勝手に思っている。きのこが好きなんです。

要は、『ゼロの執行人』では普段隠されている魅力的な部分の一部をテーマに物語が進み、その過程で新たな彼の魅力に触れることができる物語になっていたのである。
そりゃぁ、安室の女たちも量産されるわけですわ。これ、松田陣平でされてたらわたしも落ちてたので人のことは言えない。理解はできないけど納得はする。

理解できない、というのは「安室透がかっこいいと思わないから」ではない。それ以上に「お前頭おかしいぞ!?」シーンが多すぎてそれどころじゃなかった。ごめん、正直笑った。(しかも失笑)

見た目が小学生の子どもに盗聴アプリ淹れるのは普通に怖いし、最初の爆発で割と近いところにいたのに傷だけで済んでる上にポアロに働きに来てるのなんなんだよ。休めよもう。梓さんもびっくりだよ。
あとコス〇コみたいなスーパーで風見さんと話してるシーンは笑いしか出てこないよ。あれ周りに人いたらどうするんだよ。あの距離だと結構声出さないと届かないだろ。周りに聞こえるよ。めっちゃ普通に話すなって。
風見さんとの橋のシーンでも急に消えるな。お前は忍者か。風見さんが一人で話してたみたいだろうが。あと風見さんがカミーユはないだろう。なんでだよ。お前の上司は赤い彗星じゃないのかよ。知った時に思わず突っ込んだわ。
最後のシーンも車で壁を走るな。コナンくんもシートベルトをしっかりしめるんじゃない。受け入れるな。突っ込めよ。どれだけ蘭ちゃんが大切だからって君死んだらどうするんだね???え、死神だから死なない??さいですか。でもちゃんとモノレール(電車?)の線路を走っていったところは驚いてくれてよかったよ。ちゃんとコナンも人間だったんだなぁと安心したよ。でも安室透。お前はダメだ。普通に悪い顔して走るなよ。ハチャメチャにあぶねぇ。
なんでこいつら覚悟ガンギマリなの????某鬼狩り漫画レベルで覚悟がガンギマっちゃってるよ。怖いわ。
コナンくんも急に「彼女いるの?」とか今聞くかよそれ!!!!!!今!?ねぇ、そんなこと聞くの!?今から死ぬかもれないくらいのことするのにさぁ!!!!最後の言葉がそれでいいのか、米花町の死神さんよぉ!!!

と、終始突っ込みどころが満載過ぎてカッコいいを通り越して「やべぇ奴だ」と引いてしまった。それがいいところなのかもしれないけれど、すまん、私には理解できなかった。納得はするので、それで勘弁していただきたい。

このようにして安室透に惚れた女性たちが彼を100億の男にしようと活動していたことも知っている。
興行収入のすべてに貢献した、とはさすがに考えにくいとしても、少なからず話題になる内容だったのではなかろうか。

こんな感じで、『ゼロの執行人』は興行収入が100億近い作品となったと考えられる。そして今年の『黒鉄の魚影』で見事に灰原哀は100億の女になったのである。コナンすげぇな。結局見てないけれど。

予告観た時点では「正義とは」をするんだと思ってました。
そんなことはなかった。とだけ記載しておく。比較対象が型月なのでそれと比べるなと言われそう。各方面から。でもそう思うじゃん???私が型月の運命好きな理由の一つですよ、それ。
やってたけど、そこまで振ってなかったね。仕方ないだろうけれど。
余談だが、私の中で「正義はない」が結論である。というか、普遍的な正義というものはなく、個人の考えが時として正義になるみたいな感じ。なので「正義VS悪」なんてものはなく、「正義VS正義」の方が納得できる。コナンくんの正義と安室透の正義が違うように。で、勝った方が世間的に正しいものと認識されるだけである。あくまでも持論だが。

ちなみに、『ゼロの執行人』の視聴前のもう一つのイメージは「安室透(降谷零)の恋人が日本」の話。公開当時、旧Twitterくんで「安室透の恋人がこの国って聞いて、思わず某国擬人化漫画の祖国を思い浮かべてしまった」みたいな話を聞いたのだ。めっちゃ記憶に残ってる。

が、それに関しても言いたいことがある。
あのシーン観て、それにすぐつなげられたお姉さま方強すぎんか?????
完全に訓練受けた人だよ、それ。私、「僕の恋人は日本さ」くらい直接的なセリフだと思ってたよ。違うじゃん。「この国=日本=祖国(某国擬人化漫画)」までいかないです。尊敬するわ、すげぇよあんたら。

さいごに

『ゼロの執行人』の感想会、とりあえず終了である。
突っ込みどころが多いからギャグマンガ認定している我が家では、『ゼロの執行人』は確実に認定されます。おめでとう。
『ゼロの執行人』が売れた要因、本当はもっとちゃんと考えたいのだけれど、それをするにはあまりにも『名探偵コナン』の知識がなさすぎるので、これ以上は割愛する。

今日、気づいたら『名探偵コナン警察学校編』の上下巻が手にあった。
あ、あっれれ~~~~~?????おっかしいぞ~~~~??????
欲望に負けた。ダメだった。松田陣平、ビジュと精神が好きすぎる。え、すでに死んでるって?????知らない子ですね。私は支部の民なので((((

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