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死に至る病②

父が血液の癌といわれる白血病に罹患した。
身体がだるい。疲れやすい。物事に集中できない。

あの元気で頑健な父が急性骨髄性白血病という病に取り憑かれてしまった。
大きな総合病院で診察を受けた。
母と一緒に向かった病院。雨が勢いよく降っていた。
病院の先生は、私と母を呼んで「この病は現在の治療では
・抗癌剤の投与によって白血病の癌細胞を死滅させる方法
・本人生誕時の臍帯血を活用する
・親類縁者に同一の血液の方がいればその人から骨髄液を移植してもらう。
があります。一番てっとリばやく治療を行うとしたら抗癌剤の投与が最良です。」と言った。私と母は、少しでも早く治療して欲しかったので先生が言う「抗癌剤治療」をお願いした。即入院ということになった。

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