
『Day24_2024.11.30▶︎▶︎▶︎ 【クアラルンプール】ペトロナスツインタワーってかっこいいよね。』
朝の6時前。
大音量のアザーンで目が覚めた。
そうだ、ここはマレーシア。
イスラム教徒が国民の大半であるこの国では、毎日5回アザーンと呼ばれる歌が流れる。
みんなでお祈りに行きましょう〜ていう内容なんだって。
職場でもお祈りの時間が設けられとるし、役所での手続きでも自分の宗教を記載する欄がある。
名前と同じくらい、自分が何を信仰しとるんか重要で、宗教関連の法律もある。
イスラム教徒は生涯、自分の信仰する宗教を変えることができない、とか。
自分の宗教をあまり意識せず過ごしてこれた日本との違いを感じて不思議な気持ちになる。
そんな気持ちを抱きつつ、再び夢の中へ。
この家はとっても居心地がいい。
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実は前にもドクターの家に泊まったことがある。
その時はアパートで、住民が自由に使えるジムやプールも併設されてた。
マレーシアのアパートはこの仕様が多い。
日本でお風呂のバスタブが必須なように、南国ではプールが必須なのかも。
すてきだよね。
ドクターの今のお家は、クアラルンプールから車で30分くらい離れたところにある。
あ、渋滞してる時は1時間半かかる。
平家と芝生のお庭、高床式住宅の離れ。
絶対に離れの探検をせねば…!
冒険心をくすぐられる。

朝ごはんは、昨日買ってもらったミロと、お家に大量にあったカステラみたいなあまーいお菓子。
ちょっと目を離すとすぐにアリの行列ができるので、食べるのは時間との勝負だ。
「彼らは何処からともなくやってきて、何処からともなく去っていく」
byドクター
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「お昼たべた?今から行く?」
ルームメイトのトッドからお誘いされた。
どうやら家庭的なマレーシア料理が食べれるお店に連れてってくれるらしい。
ちなみにトッドはマレーシアの大学の博士課程を勉強しに来たタイ人。
マレーシア人じゃなくてタイ人。
そういえば前のドクターの家に泊まった時も、トッドが住んでたな。
ドクターとトッド…
どんな関係なのかとっても深掘りしたいけどやめておく。
トッドは伝統音楽を研究してる。
が、今までトッドの演奏を聞いたことがない。
お部屋から音楽が聞こえてきたこともない。
果物を食べてる姿はよく見かけるんだけど。
なんとも不思議な人、それがトッド。

「これはビレッジチキンだよ!」
成長剤を投与されていない鳥らしいんじゃけど、ビレッジチキンとは平飼いの鶏みたいなものかしら。
久々にこんなに引き締まった鶏肉食べた。
「ワイルドチキン」のほうがしっくりくるかもしれない。
初めて見る料理にびびりすぎてちょっとずつしか取れなかった私たち。
トッドはいっぱい取って残してた。

タイでもそうだったけど、切符がコインってかわいいよねぇ。

足がすくみそうになるほど長いエスカレーターを登る。
いつのまにこんなに地下深くまで潜ってたんだろ。
駅から目的地までは歩いて10分くらい。
蒸し暑い気候でめずらしく汗が服の下を伝う。

来るのはこれが5回目くらいじゃけど、毎回かっこいいが増してるわ…
擬人化させたら絶対イケメン、これはもう絶対。
ちょっとクールな30代半ば、といったところだろうか。
世界で1番好きなビル暫定1位はここ、マレーシアのペトロナスツインタワー。
日本と共同で建設されたというのが嬉しいポイント。
メタリックな外構は昼間も素敵じゃけど夜はさらにかっこよくなる。
これからマレーシアに来る人には、ぜひ昼と夜2つの顔を見てもらいたい!
▶︎▶︎ペトロナスツインタワー Menara Berkembar Petronas

ツインタワーや併設したビルの中はショッピングモール。
基本的に食料以外の買い物はしないのでウィンドウショッピングを嗜ませていただきます。

15:00
5年ぶりに会えたマレーシアのお友達(以下ヨリ)と語るためにカフェに来た。
ヨリは日本に半年留学してた。
日本語がペラペラなのでもちろん日本語でコチラも話す。
ヨリは日本にいる時はたくさん歩いとったけど、マレーシアに帰って歩かなくなったけん太っちゃったらしい。
たしかにハグした時の抱き心地がよかった。
3時間も語っちゃった。
この瞬間、私は確かに日本にいた。

なんと夜ご飯もトッドからお誘いが!
「お昼はお米だったから、夜はヌードルだよ」
気遣いもできるトッド。
これは平打ちのうどんみたいなライスヌードル。
きしめんみたいな感じ?
ほっとする。
タイもそうだけど、マレーシアの人も外食がすこぶる多い。
じゃけん近所の美味しいお店を熟知してる。
トッドは元タイ料理人じゃけど、腕を振るうのは年に2.3回くらいらしい。

今夜のトッドトークは、シンガポールの大学について。
シンガポールは欧米から高いお金で教授を雇って、その甲斐あって大学のレベルが急激に上がり、今や東南アジアで最高レベルにまでなった。
一方マレーシアは自国の教授で伝統を重んじる学習スタイルを貫き、ゆっくりと成長していく道を選んだらしい。
マラヤ大学は今、東南アジアでトップレベルにまでのしあがった。
「シンガポールには何がある?何も歴史的なものがない!なぜなら国が新しすぎるから!じゃあどうして彼らが東南アジアトップになれたと思う?なぜなら大金を使って欧米から教授を引っ張ってきたからさ!じゃないとこんな速さでトップになれるわけがない!」
そんな難しいトピックで深夜まで盛り上がった。
難しい話を聞くには集中力が必要で、ラストの5分間私はほぼ半目。
トッドが気付いてないことを祈る。
トッドトークのお供はグァバ、ドラゴンフルーツ、オレンジ。
この順番で食べないと味がしなくなるので注意。
ちなみにトッドトークの開催は不規則で、今日は昼もあった。
その時のトピックは、「タイでローカルビールが普及しないのはなぜか?」
あ、トークタイムは基本1時間ね。
▶︎▶︎▶︎つづく。