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あをぞら 4

繁華な街の横断歩道で信号待ちをしていた。空を見上げる人がいた。 幾人かが彼に倣うよう、視線を上げる。私も。雲が浮かんでいた。ほかにはなんにもない。視線を戻せば信号が青に変わって、ヒトは一斉に向こうへ歩き出す。なぜ、彼に倣ったのだろうと考えた。そう、原初のヒトが初めて感情をもったとき空を見上げたかもしれない、と、また空を見る。

月に気づく

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