【仕事編:9.5】めちゃくちゃ仕事のはやい先輩(本編)
よろしくお願いします。
お互いに朝の挨拶をし、今日の担当業務を確認。
以前、一通りの教わったことを伝え、いざ対象者を起こしに。
手伝ってあげた方がいいですよ。
もう少し深く座らせた方がいいですよ。
新しい靴下、持っていくのは知ってますよね?
その階は対象者いませんけど、誰迎えに行こうとしてます?
順番は別に誰からだっていいですよ。
そこのお湯使ってください。
終わったなら寝かせてあげた方がいいですよ、ヘロヘロだから。
タオルなら置いてあります。
め、めちゃくちゃ感じの悪い先輩だなと思っていました。
即フルネームを覚えるくらい、ムカつきました。
仕事出来る分、ものすごく当たりが強いのだと。
2、3日で仕事を覚えられるくらい、有能なんだろうなぁ、教えるの下手なのかな。
頭の中では罵詈雑言、自分の手際が悪いことを棚に上げて、まぁ恥ずかしいこと。
しかし、最後の対象者で事態が急変。
脚の傷が悪化しており、通院対応をすることに。
やったことある?
午後の部と違って、午前の部は水分補給だけ。
ここにリストがあって、このチェックが付いてる人たちに渡して。
ちゃんとギャッジアップしてね。
2フロア回るの。
と、テキパキ指示をくれる先輩。
必死にメモしていると、リーダーさんから「待って、さすがに激し過ぎてまだ無理。別フロア担当にする」とストップが。
それを受けて先輩が、同伴する別フロア担当者を呼び止めます。
午後の部はやったことあるんだって。
一緒にフロア回って教えてあげて。
それじゃ、わたしは病院行ってくるから。
残りはこの人から聞いて。
書き出してみて改めて、怒涛の御方だと感心。
自分が仕事出来る分、「わかって当たり前」「鈍臭い」と思っているのかと、勝手に被害妄想をしていたのが吹っ飛びました。
人は十人十色。
気が合わない人、確かにいます。
万人に好かれる必要は無いし、好かれなくとも構わないと思っています。
ですが、少し強い指摘を受けたからといって、此方から先に嫌悪を持たず、尊敬に足る部分はしっかり受け止めようと自戒した次第です。
此処までお付き合い頂き、ありがとうございました。
おひま潰しにでもなれたら、嬉しいです。