【仕事編:8】余計なこと

仕事で大ミス。
配薬をしてしまった。
すぐに配った全員から回収したものの、名前と顔も一致しない新人が、大人数で同姓同名も居る中、誤薬なんて命に関わること、あってはいけない。
他の職場では、確かに配ることもあるが、郷に入っては郷に従え、此処では担当者以外は薬に触ってはいけない。

今回のミスでふたつ、学んだことがあった。

余計なことをしないで、という指摘の仕方。
忙しい中、新人が命に関わるミスをしているのだから、余裕無く言ってしまうのは非常に分かる。
言わせてしまった此方は、大いに反省しなくてはいけない。

その上で、「余計なこと」という指摘の仕方は、いわゆる『指示待ち人間』と言われる人たちを増やすきっかけになりそうだと思った。
教えたことしかやらない、自分で考えない、常に他人に正解を決めてもらって、その正解だけに取り組む。
だって誰も怒られたくないし、失敗したくないし、責任取りたくない。
だから、余計なこと=教わっていないことはしない。

それによって防げる事故もあるが、それによって弊害も起こり得るということ。

誰かに何かを指摘する時は、表現の仕方に注意しなくてはならないと学んだ。

そしてふたつ目、これは他の先輩と話していて頂いたアドバイス。
「【配っていい、なんて教わってない】けど、それこそ、【薬を配っちゃ駄目、なんて教わってない】んだから、そんなこと言われても分からないよ、くらいの気持ちで聞き流そう。事故は起きなかったんだし」

なるほど、物は考えようだ。

此処までお付き合い頂き、ありがとうございました。
おひま潰しにでもなれたら、嬉しいです。

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