知床 熊と人間の共生
先日、人生で初めて北海道の知床に行ってきました。前から綺麗な海や自然が豊かで食事が美味しいところというイメージはあったのですが
実際に行ってみて抱いた印象を書いていきたいと思います。
豊かな観光資源
オホーツク海に面した地形で鮭やマスがよく取れ、少し内陸に入ると湖や滝、斜里岳や羅臼岳という山も見える自然豊かな半島。
海鮮などの美味しい食事や湖や滝を巡る自然のアクティビティを目的として観光に訪れている方も多い。
豊かな観光資源がある一方、昨今話題になっている観光船での事故や知床半島で生息する熊との遭遇による事故など自然が観光資源であるからこその問題もあることを感じました。
熊と人間の生活の境界
知床半島内を巡っていると道の駅や観光案内所などで熊と遭遇した際の対処方法に関する案内を至る所で見かけた。
・50mくらいの距離で遭遇した場合、大きな声や衝撃を与えずにゆっくりと後退すること
・人間の生活圏に入り込む習性がつくので決して食料は与えないこと
など知床で生活し、熊という人間にとって脅威となる動物と自然豊かな地で共存していく上での重要な点が啓蒙されていた。
豊かな自然という観点や知床のお土産コーナーのを見ると熊のイラストを用いたグッズも多く、
熊が知床の観光資源となっていることも間違いない。森の中でなくても海上や河口の橋の上からなど熊を見ることを楽しみに訪れる観光客も居る。
知床独自の文化として熊と共存しているからこそ、人間との接触による事故が起きずに暮らす人・訪れる人が安心して生活・観光できるための啓蒙活動に重点が置かれていることを知床内の各所を回って強く感じました。
もし、熊が人間の生活圏に入ってきてしまった場合、人間が襲われるか危険を避けるために熊を狙撃してしまうかのどちらかしかない。
つまり、生き残れるのは熊か人間の片方だけということである。極端に聞こえるかもしれないが実際に熊と人間が近距離で対面してしまうと高確率でそのような事態になるリスクがあります。
知床自然センターでは上記のテーマに関する映画も上映されていました。
人間が自然に生かされていることや
自然や熊と共生していく上での課題、住民・観光客の意識の持ち方に対する啓蒙を通じて、
自然を観光資源とした地域で暮らす人・訪れる人・生息する動物が安全に過ごせる環境づくりを行っていくことが大切と感じました。
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