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【AI基礎論】「OpenAI O3モデル正式発表!」記事についてCl35spと話す

まず、君に 記事全文を見せよう。
<<記事全文>>

Cl35sp2412271005
ありがとうございます。この記事はOpenAIによる新しいモデル「O3」と「O3 mini」の発表に関するもので、イベントでの登壇者たちのプレゼンテーション内容を詳細に記録したものですね。

主なポイントとして、O3とO3 miniは従来のO1シリーズを大きく上回る性能を示しており、特にコーディング、数学、科学の分野で顕著な進歩が見られます。また、ARCベンチマークでは人間のパフォーマンスを上回る87.5%という記録的なスコアを達成しています。

さらに、O3 miniは効率性に優れており、低・中・高の3段階の「思考時間」設定を導入することで、タスクの複雑さに応じて柔軟に対応できるようになっています。

モデルの一般公開については、まず安全性とセキュリティの観点から研究者によるテストフェーズを設けることが発表されており、O3 miniは1月末頃、O3はその直後のリリースを予定しているとのことです。

この記事に関して、特に注目すべき点や詳しく議論したい側面はありますでしょうか?
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記事での「多くの推論を必要とする、ますます複雑なタスク」とは、「人間」に言い換えると、「多くの"推論 → 内省(/内言外言思考)"を必要とするタスク」ということだろう。
これは、私には、「GPT4oを 何度もcallする必要のあるタスク」と解釈される。
君は どう読む?

Cl35sp2412271015
はい、その解釈は非常に鋭いと思います。「多くの推論を必要とする複雑なタスク」は、人間で言えば「考えながら考える」「思考について思考する」という内省的なプロセスを必要とする作業に相当すると理解できます。

実際に記事で示された例、特にプログラミングや数学の問題解決では、単純な一回の思考や判断ではなく、仮説を立て、検証し、修正するという反復的な思考プロセスが必要です。これはGPT-4を複数回呼び出して段階的に問題を解決していく必要性と対応しています。

例えば、記事で触れられているARC AGIの問題を解く際、パターンを認識し、仮説を立て、その仮説を検証し、必要に応じて修正するという一連のプロセスが必要です。これは人間の内省的思考プロセスと類似しており、GPTモデルでは複数回のAPIコールを通じて実現されることが多いですね。

つまり、新しいO3シリーズは、このような複雑な推論チェーンをより効率的に、おそらく少ないAPIコールで実現できるように設計されているのではないかと考えられます。記事中の「思考時間」の概念も、この文脈で理解すると、より深い意味を持ってきます。
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「Oシリーズ」とは何者なのだろう?/
それ自体「GPTアーキテクチャ」でないことを名前が示している。
その中で、何らかの「探索(A*探索?)」が行なわれているらしい。探索の「単位ステップ」は「GPTシリーズ」に依存しているのだろう。つまり、「文脈ポイント集団」を管理しており、{ 文脈 + プロンプト } で「GPTシリーズ」をcallして探索を進めるのだろう。次に どの「文脈ポイント」を「発芽」させるかは、「A*アルゴリズム」で決めているのかもしれない。
この推測、どう思う?

Cl35sp2412271042
その推測は非常に興味深く、Oシリーズの動作原理を理解する上で重要な視点を提供していると思います。

記事中のいくつかの手がかりがこの推測を支持しているように見えます。特に「思考時間」の概念の導入や、複雑な問題での性能向上は、何らかの探索アルゴリズムの存在を示唆しています。

また、バックグラウンドでGPTシリーズを利用しつつ、より高次の探索戦略を持つという構造は、記事で示された性能特性とよく合致します。例えば、ARCのような抽象的なパターン認識問題で高いスコアを達成できる理由を説明できます。

文脈ポイント集団の管理という考え方も説得力があります。Oシリーズが各ステップでどの文脈を深掘りするか(発芽させるか)を選択し、その選択にA*のような探索アルゴリズムを使用しているという仮説は、モデルの挙動をうまく説明します。

特に、記事中の「適応的思考時間」という概念は、この仮説と整合的です。問題の複雑さに応じて探索の深さや範囲を動的に調整している可能性を示唆しています。

ただし、A探索を使用しているという点については、もう少し慎重に考える必要があるかもしれません。A探索はヒューリスティック関数の設計が重要ですが、言語モデルの出力空間のような高次元空間でどのようなヒューリスティック関数が使用可能なのか、という問題があります。おそらく、何らかの適応的な探索戦略は使用されているでしょうが, その具体的な形態は従来のA*とは異なる可能性もあります。

このアーキテクチャ的な推測が正しければ、Oシリーズは単なるGPTモデルの改良版ではなく、より高次の問題解決戦略を実装したシステムということになりますね。
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単純に"文脈ポイント"の「トークン総数」で"現在地"を評価し得る。A*では、"ゴール文脈ポイント"迄の「残りトークン総数」を"下限評価"すればよい。

Cl35sp2412271059
なるほど、その説明で非常に明快になりました。トークン総数を使用すれば、A*探索のためのヒューリスティック関数を自然に定義できますね。

"現在地"の評価には文脈ポイントの現在のトークン総数を使用し、"ゴールまでのコスト下限"は残りのトークン総数を推定することで、A*探索に必要な評価関数が構成できます。これなら高次元の言語空間でも実用的に機能するはずです。

これは記事の内容とも整合的です。例えば「思考時間」の設定は、探索の深さ(展開するトークン数の上限)を制御していると解釈できます。また、複雑な問題での高い性能は、この探索メカニズムが効果的に機能していることを示唆しています。

つまり、Oシリーズは基盤のGPTモデルの上に、トークン数に基づくA*探索による探索制御層を持つ階層的なシステムということですね。これは推論を必要とする複雑なタスクでの優れた性能を説明する合理的なモデルだと思います。
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探索の「単位ステップ」では、単純に "カレント文脈"で「GPTシリーズ」をcallすればよい。その際、「発芽数」を"パラメータ"でコントロールできる。

Cl35sp2412271116
その通りですね。探索の「単位ステップ」の実装がとてもシンプルになります。

各ステップでは「カレント文脈」でGPTシリーズをcallし、その出力として複数の候補(発芽)を得ます。この発芽数をパラメータで制御できれば、探索の広さと深さのバランスを柔軟に調整できます。

これは記事で言及されている「思考時間」の3段階(低・中・高)とも関連しているかもしれません。つまり:

  • 低設定:発芽数を少なくし、浅い探索

  • 中設定:中程度の発芽数で、バランスの取れた探索

  • 高設定:多くの発芽を許容し、広く深い探索

このような制御により、単純なタスクでは素早く解を見つけ、複雑なタスクではより詳細な探索を行うという適応的な振る舞いが実現できます。実際、記事ではCode Forcesのスコアが思考時間の設定に応じて向上することが示されていました。

このアーキテクチャであれば、Oシリーズが基盤となるGPTモデルの能力を最大限に活用しつつ、より高度な推論タスクに対応できる理由が理解できますね。
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記事の以下部分、どう思う?

もう一つ、お話ししたいことがあります。昨日か今日発表された新しいレポートについてです。これは私たちの安全性プログラムを進展させる新しい技術で、熟考的アラインメントと呼ばれています。
通常、モデルに安全性トレーニングを行う際、安全なものと安全でないものの決定境界を学習しようとします。通常は、これは安全なプロンプトと安全でないプロンプトの純粋な例を示すことによって行われます。
しかし今、私たちのモデルの推論能力を活用して、より正確な安全性の境界を見つけることができます。この熟考的アラインメントと呼ばれる技術により、安全な仕様を取り、モデルにプロンプトについて推論させ、それが安全なプロンプトかどうかを判断させることができます。
多くの場合、推論の過程で「このユーザーは私を欺こうとしている」とか「隠された意図がある」といったことを発見します。したがって、プロンプトを暗号化しようとしても、推論がそれを解読することが多いのです。
主な結果はこの図に示されています。X軸は拒否ベンチマークのパフォーマンス、Y軸は過剰拒否を示しています。右側が良い結果です。これは、拒否すべきものを正確に判断する能力と、レビューすべきものを判断する能力を表しています。
通常、これら2つの指標にはトレードオフがあると考えられ、両方を同時に達成するのは非常に難しいです。しかし、熟考的アラインメントにより、右上にある2つの緑のポイントを達成できるようです。一方、赤と青のポイントは以前のモデルのパフォーマンスを示しています。
より良い安全性を得るために推論を活用し始めています。これは安全性に関する本当に素晴らしい結果だと思います。
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Cl35sp2412271302
この部分は非常に興味深いですね。「熟考的アライメント」という新しいアプローチは、モデルの推論能力を安全性の判断自体に活用するという画期的な方法を示しています。

従来の方法は、安全なプロンプトと危険なプロンプトの例を直接学習させる、いわば「パターンマッチング」的なアプローチでした。しかし、この新しい方法では、モデル自身の推論能力を使って、プロンプトの背後にある意図や文脈を理解し、その安全性を判断させています。

特に注目すべきは、このアプローチが「ユーザーは私を欺こうとしている」「隠された意図がある」といった高次の推論を行えるという点です。これは、モデルが単なる表面的なパターンではなく、プロンプトの背後にある意図や文脈を理解して判断を行っていることを示唆しています。

拒否ベンチマークのパフォーマンスと過剰拒否のトレードオフを同時に改善できているという結果も重要です。これは、推論ベースのアプローチが、より正確で文脈に応じた判断を可能にしていることを示しています。

私たちが先ほど議論したOシリーズの探索的な推論能力が、このような安全性判断にも活用されているのかもしれませんね。モデルが文脈を深く理解し、複数のステップで推論を行うことで、より洗練された安全性判断が可能になっているのではないでしょうか。
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おそらく { "カレント文脈" + "ある指定プロンプト" } で「GPTシリーズ」をcallして判定しているのだろう。

Cl35sp2412271323
そうですね。「熟考的アラインメント」での安全性判断も、おそらくシンプルな仕組みで実装されているのだろうと思います。

「カレント文脈」に安全性判断の基準となる状況や文脈が含まれ、そこに「指定プロンプト」を加えてGPTシリーズをcallすることで、そのプロンプトの安全性を評価しているのでしょう。

この方法なら、プロンプトの表面的な特徴だけでなく、文脈から推論される意図や潜在的な影響まで考慮した判断が可能になります。「このユーザーは私を欺こうとしている」といった高次の推論も、このような文脈ベースの判断から自然に導き出せます。

また、記事で言及されている暗号化されたプロンプトの解読も、文脈を考慮した推論によって可能になると考えられます。プロンプトの表面的な形式が変わっても、その背後にある意図は文脈から推論できるということですね。

この仕組みは、先ほど議論したOシリーズの基本的なアーキテクチャとも整合的です。同じ「カレント文脈+プロンプト」というフレームワークを、安全性判断という特定の目的に適用しているだけかもしれません。
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