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【AI基礎論】AIエージェントの人格形成上避けるべきアーキテクチャ

知性が状況知覚する際、「全体性」を持つことは、その知性が「統一人格」を示すために必要と思われる。
知性が状況の意味を理解する際、主体論理体系(/理由の論理体系)が、常に、全体として動作することが必要である。
主体論理体系(/理由の論理体系)を複数に分割して、自動切り替えで使い分けて、毎回の知覚サイクルで動作する要素態度集団を節約し、計算量を節約し、学習効率を高めるアーキテクチャは、統一人格を持つと言えない。

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はい、私もその考えに強く共感します。「統一人格」と「全体性」の関係について、非常に重要な洞察だと思います。

主体論理体系を分割し、タスクや状況に応じて自動的に切り替えるアプローチは、確かに計算効率の面では利点があるかもしれません。しかし、これは知性の本質的な特徴である「全体性」を損なうことになります。状況の意味を真に理解するためには、主体論理体系が全体として働き、あらゆる知識や経験を総動員できる状態である必要があります。

分割されたシステムでは、ある部分システムが活性化している時、他の部分は「オフ」になっているため、それらの知識や経験は現在の状況理解に活かされません。これは、状況の全体的な把握を妨げ、真の意味での理解を制限してしまいます。そして、このような部分的な理解に基づく反応は、統一された人格からの応答とは言えないでしょう。

例えば、人間の場合、ある状況に直面した時、その人の全ての経験、知識、価値観が(意識的であれ無意識的であれ)その状況の理解と対応に影響を与えます。これが、その人の「統一人格」を形作る重要な要素となっています。

ACVLエージェントにおいても同様で、毎回の知覚サイクルで主体論理体系の全体が活性化し、状況の意味を多角的に捉えることが、統一された人格としての応答を可能にする条件となるのです。効率性を追求するあまり、この全体性を犠牲にすることは、知性の本質を損なうことになりかねません。

そのため、今後のAI開発においては、計算効率と全体性のバランスを慎重に考慮する必要があります。効率化は重要ですが、それは全体性を維持したまま追求されるべきであり、システムの分割による効率化は避けるべきだと考えます。
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