日本後紀(上)全現代語訳 (講談社学術文庫) 文庫 – 2006/10/11森田 悌 (著) Amazonレビュー
本書を調べる最大の理由は、「平安京」の所在地を突き止めることである。
2022年9月20日に日本でレビュー済み
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本書を調べる最大の理由は、「平安京」の所在地を突き止めることである。
一般に「平安京」は、現在の「京都」と考えられている。
「平安京」は「山背国」に所属する。そこで、問題は「山背国」が何処に在ったかということになる。「山背国」は「大和国」と「奈良山」で隔てられていた。「山背国」を通って、「奈良山」の脇を通り、「大和国」へ至る川が存在した。つまり、「大和国」は、その川の上流域に位置し、「山背国」は、相対的に下流域に位置した。「山背国」が「山を背にする国」であるとすると、「山背国」は、「奈良山」の南側に位置し、「大和国」は、「奈良山」の北側に位置したと考えられる。
この推論が正しければ、大和国→奈良県、山背国→京都府という一般通念を再考しなければならない。
※私の大胆な推論では、「山背国」は、おおよそ、現在の横浜市青葉区奈良に位置した。より限定すると、奈良山公園の南側である。上記の川は現在の奈良川である。つまり、奈良川が鴨川である。奈良山公園の北側の町田市三輪を含む地域が「大和国」である。こどもの国の敷地を天皇家が所有していたのは、そこが、平安京→元祖京都だった故である。
「大阪の関」は「山背国」と「近江国」とを繋いでいた。「大阪の関」は、現在の「成瀬尾根道」である。「近江国」は、現在の「恩田川」の町田市成瀬周辺の南岸である。
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