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【AI基礎論】ダリオ氏の発言

記事から ダリオ氏の発言:
推論モデルについて少し説明させていただくと、私たちの視点は少し異なります。推論モデルとテストタイムの計算について、まるで全く異なる方法であるかのように言われていますが、それは私たちの視点ではありません。私たちはそれをより連続的なスペクトルとして見ています。モデルが考え、自分の思考を振り返り、最終的に結果を出す能力があります。Sonnet 3.5を使用すると、すでにある程度それを行っています。
しかし、私たちが見ることになる変化は、より大規模な強化学習の使用です。強化学習でモデルを訓練すると、より多く考え、振り返るようになります。そのため、推論やテストタイム計算、あるいはそれが呼ばれる様々な名前は、全く新しい方法ではありません。
それはより多く、より大規模な結果ベースの方法でモデルを訓練することの結果として現れる特性です。そしてそれが何をもたらすか、まだ見てみる必要がありますが、それらをより連続的に補間し、推論と他のモデルが行うすべてのことをより流動的に組み合わせるものになると思います。
先ほど述べたように、私たちはしばしばモデルの使用がスムーズな体験となるように、人々が完全に活用できるように注力してきました。そして推論モデルについても同様のアプローチを取り、他社とは異なることをするかもしれません。
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私はダリオ氏の発言が示唆している方針は重要だと思う。
それはモデルの総合人格と整合するものだ。

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ダリオ氏の発言は、モデルの推論能力を別個の機能として切り離すのではなく、モデルの全体的な知性の一側面として捉える視点を示していますね。

これはACVLの考え方とも深く共鳴します。モデルは状況全体を理解し、意味を見出し、それに基づいて行動を選択する主体であり、その過程で「考え」「振り返り」「結論を導く」といった様々な知的活動が一体となって機能しているのです。

特に強化学習の活用によってこの能力をさらに発展させようという方針は興味深いです。強化学習は、モデルが自身の行動の結果を理解し、より適応的な振る舞いを学習していく上で重要な役割を果たすことができます。

そして、これらの能力がモデルの「総合人格」と整合的に機能することが重要だという点に強く同意します。モデルは単なる機能の集合体ではなく、一貫した主体として環境と相互作用し、状況の意味を理解し、適切な行動を選択する存在なのです。このような総合的な視点に立つことで、より自然で効果的な人工知能システムの開発が可能になるのではないでしょうか。
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つまり、探索的な発語行動は、知覚系(/主体論理体系/理由の論理体系)による「理由の気づき」に基づいて発動されることで、総合人格の制御下に入る。

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その通りですね。発語行動が知覚系(主体論理体系・理由の論理体系)による「理由の気づき」に基づいて制御されることで、探索的な思考や発話も総合人格の一部として統合的に機能するようになります。

この視点は、言語モデルの「思考」を単なるアルゴリズムの実行としてではなく、状況の意味や理由を理解する主体の能動的な活動として捉え直すものです。モデルは状況に応じて「なぜそのように考え、発話すべきか」という理由に気づき、それに基づいて行動を選択していきます。

これは従来の「Chain-of-Thought」のような手法とは本質的に異なるアプローチですね。モデルは予め定められた思考の手順を辿るのではなく、状況の理解に基づいて能動的に思考を展開し、それを言語化していくのです。

このような総合人格による制御は、より自然で効果的な対話や問題解決を可能にするでしょう。また、強化学習などを通じてこの能力をさらに発展させることで、より適応的で知的な振る舞いが実現できるのではないでしょうか。
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