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兵庫県の斎藤知事と松本人志が、それでも引退しない理由

権力にしがみつくタイプの人間

今、ニュースを騒がせている兵庫県の斎藤知事について、読者の皆さんは

《あんなになってまで何で辞めないんだろ?》

と《ま、普通はそう》思いますよね?
無論、筆者自身もそう思うのですが、ただああいう

《権力や権威に固執するタイプの人間》

って、かなり多いです。
私も実際《何人か》社会人生活の中でそういう人に出会ったことがあるので、今日はその実例と、あと、ついでに現在休養中のダウンタウン、松ちゃんについても触れていきたいと思います。

さて、それでは先ずは、筆者の元同僚の話を。  

見た感じは《できる男》

F氏は私より10歳近く年下の中途採用の同期でして、タイプとしては、それほどイケメンというわけではないものの、見た目がパリッとした、

《仕事できる雰囲気》

をまとう男性でした。
イメージでいえば、ショーン・Kを5~6発殴って、多少、田舎風味を出した感じかな?w

多分、彼は《イメージ作り》の重要性を最大限、利用して生きてきたタイプの人間。

高級なスーツに靴、時計をさりげなく身に付け、性格はひたすらポジティブシンキング。

とにかく、積極性のある人でしてね。

入社した当初から上に上がる《出世意欲》意欲満々で、上司や、上司に近い先輩が行く飲み会には、皆勤賞で必ず参加。

人が嫌がる役割にすすんで志願し、上司との同行営業後もそのまま退勤せずに飲みに行き、マネージャーと個人的なLINEをあっという間に開通し、本部長等、出世のためのキーマンが来る会議においてもどんどんと発言をし、会議後は必ず《ノミニケーション》に勤しみ、1日平均、誰よりも多い件数の訪店実績を残し、と・・・。

つまりは《社内営業》と《アピール》のフル回転。   

そして程なく、F氏は政治力とその《できる》雰囲気とで、あっという間にマネージャーへと駆け上がったのでした。

ちなみに筆者は、純粋な、新規開拓の生産営業出身者でしてね。
これは別に自慢でも何でもないんですが、飛び込み《ドアツードアやテレアポ》の営業で全社1位になったことや、若くして長期間、管理職を務めた経験もあるので、要はかなり大勢の

《本当に実力のある営業マン》

を、必然的に見てきているわけです。
ま、長く生きりゃあドラクエと同じで、自然に経験値も貯まりますからw
そして当時その企業には、私以外にも、そんな

《それなりの実績や経験を持つ、海千山千の、今はもう枯れたオッサン達》

が、数多く在籍しておりました。   
え?何で枯れていると言いきれるのかって?

それはね、若い読者の皆様。

30代後半~40代で転職をすれば分かりますw
あなたによほど、特別な資格や異能やキャリアがあれば話は別ですが、車の免許と営業経験しかないオッサン達が、就活において否応なしに実感せざるを得ないのは、

《俺って、社会人としては戦力外なんだな》

もう、これに尽きるんですwww
《私、書類選考で20社以上落ちましたwww》
しかも、バリバリの元生産社員達が、ルート営業募集の企業を選んでいるんですよ?www 

つまり、求めるは打ち上げ花火より線香花火。

世間に厳しい現実を思い知らされた元猛獣達は皆一様に牙を折られ、草食化するのです。

《極力健やかに、長く働けて、家族を養える程度の給料があれば良し》

そんなわけで《筆者含め》草食オジサン達は、《社内営業して上と仲良くして・・・》なんて青い思惑とは、もはや無縁になっておりましてw

ただ、プライドや野心は機能不全を起こしていても、その人の営業や人間としての本質や実力を《洞察》することには皆、長けておりますからね。

《F氏はなんか胡散臭いな》

それが、我々周囲の営業の共通認識でした。 

F氏の違和感ありまくりな背景と経歴

その胡散臭さに最初に気付いたのは、何を隠そう筆者でした。

F氏は出世にメリットのない人間とは全く絡まなかったのですが、同期だったこともあり、私にだけはちょくちょく、自慢色の強い《上から話》をしてきておりましてね《私かなり年上ですがwww》

その企業に来る以前、彼は何と、アフリカで2年間、ボランティアに従事していた、と言うのです。

趣味は、西成区に行き、恵まれない子達の手助け《子供食堂の支援》をすることと、株式投資。

大学時代はバスケ三昧で、愛媛県出身。

社長の息子で、父親《かなり憎んでいる》と母親は離婚しており、自身もバツイチで、当企業に転職したと同時に再婚したばかりだそうな。

これまでの経歴は、オーダースーツの会社を運営したり、パチスロ《吉宗》のゴト行為の打ち子の元締めをしていたり、アフリカに行く以前はリフォーム系の企業に居たりと、なかなかにバラエティーに富んだものでしてね。

《アフリカの空は綺麗ですよ~。子供達もみんな可愛くて素直ですしね~》

→その割にはアフリカ時代の画像とか面白い経験談とか、会議でみんなが集まった時にも全然披露しないよね?そもそも話が具体性に欠けるんだよな。

《吉宗のゴトの元々の元締めは僕の先輩でして、彼は逮捕されました。僕は逃げ切れたんです》

→《最初はビッグボーナスを自力で当てる》とか言う割には、話してる吉宗の熱いゾーンとかの知識が、素人丸出し、かなり間違ってるんだよな?

《前職のリフォーム屋は糞みたいな企業でしたね。それでも2年は居ましたがね》

→筆者も大手ハウスメーカーのリフォーム部署で5年間店長していたんですがね、業界に一定期間居た割に、専門的な話は一切しないよね?

まぁ、社会経験豊富な人間は、ウワベの話では騙されませんからね。
そんなわけで、私の結論。

F氏の話は、恐らくは嘘と本当、虚実ないまぜのもので、間違いなくコイツは詐欺師系だな。

ただ、同期としての彼は《多少上からながらも敬ってくれるし》私に対して心を許してくれていましたから、その《詐欺師確定》だという印象を、筆者は誰にも言いませんでした。

ところがマネージャーになる過程で、彼はたちまち、周囲の営業と軋轢を起こすのです。

数字の良い先輩《出世欲なし》の悪評を上司に進言しまくって、イメージを悪くしたり、入ってきた後輩にメチャメチャ威圧的な態度を取ったり・・・。

できる人間の足を引っ張ることでライバルを駆逐し、その過程で、出世のキーとなる上司との距離を詰め、関係性を強化し、上昇ルートに乗る。
そして、自身より立場の弱い《気にくわない》人間には、徹底的にマウントを取り、排除する。

要は彼の上昇志向は、

  1. 利用できる上司や先輩に《一緒に飲みに行くことで最速・最大限に》取り入る

  2. 目障りや驚異となる人間は、陰湿な裏工作を使ってでも排除する

  3. 会社や会社の意向に対しての動きと発言は、常に協力的、積極的、ポジティブ、肯定的

  4. 営業数字以外のデータ《訪問件数等》をやる気アピールのネタに使用する

この4点によって支えられておりました。
つまりF氏は、ルート営業にも存在する、個人の営業の実力を示す《数字》ーーー。

ーーー新商品の《導入率》等は我々より低いのに《つまり大した営業力はない》社内営業によって、やたらと上の評価は高い、という、見かけ倒しの、いかにも《日本的》な世渡り上手だったのです。

全社内ダントツの虚偽野郎だったF氏

そんな彼の胡散臭さを、上層部のアホ共が見抜けようはずもなく、そしてめでたくマネージャーになった彼は、何ら変わることなく、周囲のライバル達《同僚マネージャー》を、またぞろ、同じようなノリで蹴落とそうとした模様です。

《管理者も数字を作るべきだ》

そうして管理職の空き時間に、自らプレイヤーとして、訪問件数や導入率を稼ぐF氏。

更に自らのチームにいた扱いにくい新人営業に《追跡》(営業活動のあとをつけること)をかけ、アラを探し、早々に退社に追い込むと、あろうことか彼は、自チーム内で人望や影響力を持つ年上の部下へも揺さぶりをかけるという《自分色に染めるのに邪魔だったんでしょう》最上の愚行に出るわけです。

ま、アホなタコが自らの足を食うようなもんでねw

そうして全方向に敵を作った彼は、マネージャーになって間もなく、呆気なく失脚します。

彼を取り立ててきたアホな本部長がパワハラでクビとなり、それと同時に、これまでなぜか控えられてきた、全営業社員対象の(担当エリアの導入率に虚偽がないかの)《数字チェック》が敢行され・・・。

そうして出た結果はーーー。

F氏の数字はプレイヤー時代を含め、大幅に水増しがなされており、その虚偽の酷さは全国でぶっちぎりの1位だったそうなwww

当然、彼は詰問され、その場で自主退社も促されたそうですが、すんなりと降格を受け入れた彼は結局辞めることなく、何と自身が虐めていた元部下がマネージャーを務める《元自身のチーム》に、プレイヤーとして収まりましてねwww

無論、その後は針のむしろな生活を送ったらしいです。ま、最も、その2年後に当企業は日本市場から撤退し、全営業が退職する羽目になったので《筆者は彼の降格を退社後に人から聞いた》どっちにしろF氏の野望は頓挫する運命だったようです。

斎藤知事と松本人志の共通項

で、今回の斎藤知事の件ですが、F氏と全く同じだと感じたのは、

手に入れた小さな権力に悪酔いし、それを悪用するのは、総じて大して世間を知らない子供である。
 
ということ
そもそも管理職の労苦を経験した人間や、社会をよく知り尽くした人間は、管理職なんて面倒な立場はまっぴらご免ですからねw

よほど1プレイヤーの方が気楽ってもんです。

《人より上の立場に憧れるということは、つまり、自分の権力や権威を欲しているということ》

そういう人間が権力や権威を盾にハラスメント問題を起こすのは、至極当然ですわねw

本当にできた管理者ってのは、本当に強い人間と同じで腰が低くて謙虚なもんです。

そして何より、実力で自然に管理者になれる人間というのは、

自分自身の才覚や能力を、過不足なく客観視できる能力を持っている、というのが大前提

自分の未熟さや無能にも気付かず、自身を過大評価し、過分な立場を欲する人間というのは、どんなに恥ずかしい状況になっても、身を引かないもの。

斎藤知事にとって《知事》という肩書きが持つ権力や権威は、よほど魅力的なんでしょうね。

ただね、時代が悪すぎます。

令和の世は、権力や権威を下に振りかざすのはタブーってな時代なわけで、こうなった以上、もはや彼の一挙手一投足は四六時中、監視されるも同じ。

そしてそれは、ダウンタウンの松ちゃんにも同じことが当てはまると思います。  

松ちゃん、固執するのね?

誰に強制されたわけでもなく、勝手にTwitter《X》を止めていた松ちゃんが、つぶやきを再開することをわざわざ宣言するという恥ずかしい行為に及びましたが、、、いやいや、そんなもん勝手にいつでもつぶやいたらええがなwww

そもそも松ちゃんがTVに出なくなった理由は、例の事件でイメージが地に堕ちた彼の番組から、スポンサーが複数消え、他の出演者や局に、看過できない影響が出たからなわけで。
 
それはつまり、TVの仕組みの問題でしょ?

不同意の性行為については、松ちゃん自身やってないと裁判で争ってもいるし、現段階で彼は、別に犯罪者でもなんでもないわけです。

TwitterしようがInstagramしようが、何ら問題ないわけで、したいならすればいいんですよw

ただね、松ちゃんの権威はもう消え失せたし、その巨大な功績さえ、もはや忘れられかけてますよ。

《松本人志が消えても番組に影響はない》

なんて、ほんと、あの才能が分からんかね?

要は、ダウンタウンの笑いがTVの真ん中にいられた良き時代はもう、終わったような気がします。

そもそもこれだけBPOやら視聴者が《シャレが分からない》時代だからこそ、年末の笑ってはいけないも終わったわけで・・・。 

仮に筆者が松ちゃんの立場なら、裁判が終わるまで沈黙して、それが終わったら、上岡さんみたいにスパッと芸能界に見切りをつけて、家族や本当にかけがえのない人と余生を楽しみますね。

松ちゃんが天才であることは間違いないですが、ただ、これだけ晩節を汚されたのに、指原莉乃やアホなアイドル風情や、普段番組に呼んでいたヒロミや泉谷しげるからも、かなり辛辣なことを言われたのに、自分が引き上げた千原ジュニアや宮川大輔はじめ、多くの後輩はひたすらダンマリなのに、巻き込まれたスピードワゴンの小沢さんやパンクブーブーの黒瀬さんは沈黙継続なのに・・・。

それでもまだ、Twitterで芸能人としてつぶやいて、軽薄な芸能人達と絡みたいんですかね?

筆者の個人的な見解を書けば。

少なくとも裁判で勝訴するまでは、沈黙でいいと思います。

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