#10 キャプテンとして
試合が始まって気持ちが高まっていない中、トライを奪われる。気持ちを切り替えてしっかりディフェンスしようと声をかけるが、相手はスペースへ体を差し込みオフロードパスでボールをつなげ、トライを奪う。相手のアタックはオフロードパスを駆使した攻撃で、確かに脅威と圧力があり、前半だけで7本トライを奪われる。
それにしてもチームに覇気がなく、やられっぱなしの状態で何もできなかった。ここで何が必要かといえば、相手の攻撃に対する修正が必要となってくるはずである。しかし、今の状態は具体的な方法を示すのではなく、チーム内では罵倒する言葉しか聞こえてこない。特にキャプテンは怒りでメンバーに文句を言って、収拾が付かない状態に陥っていた。もうこのような状態になると、完全にチームは崩壊してしまった。
このような状態にならないようにどうすればよいか?
まずは試合に向けた戦う態勢を作ること。
ラグビーは格闘技の要素が強く、気持ちがルーズなままだと厳しいコンタクトプレーができない。特に試合序盤は相手も元気なために激しい接点の攻防になるため、タイトな気持ちを作る必要がある。
次に修正能力を身に着けること。
特に自分たちが想像する相手の動きや接点の強度であればよいが、実際相手と体を当てると想像以上のことが起きると、チームとしてはそこに対応するためチームプランを調整しなければならない。いわゆる修正能力だ。
強いチームはそこができるし、修正能力がないと勝てない。
キャプテンと他のメンバーにマインドセットに差が見える。この差を埋めることが大事で、他のリーダーとコミュニケーションを取って、チームのプライドを高めてほしい。
君ならきっとできるはず!