#14 ラグビーにおける抽選の運命

ある地域で高校ラグビーの決勝戦が同点で終了し、抽選の結果で全国大会出場の運命が分かれた。
高校ラグビーの大会では基本的には延長戦がなく、サッカーみたいにPK戦のような形の勝敗を決する方法もない。
これまでもいろんな形で、延長戦はできないか、Hポールを利用したキック合戦的なものはできないのか検討されていたようであるが、実践されたことはない。
理由としては、延長戦をすることにより怪我のリスクが増えるとか、日程が崩れて大会に大きな影響が出るなど・・・
私の見解は、過密な日程で延長戦を実施する時間を設けることができないためであると考える。
そうであれば、大会自体を見直す必要があるのではないか?
さて、同じ優勝でも抽選の結果、片方は全国大会出場、もう片方は次のステップで試合をすることはできなくなる。
くじ引きで、チーム及び個人の運命が決まってしまう。
もちろん全国大会出場の切符を引いたチームは明るい未来があり、外れくじを引いたチームは悲運なのだろうか?
結果が出た直後は、選手にとっては残酷な結果ではあり結果は覆らない、悔やんでも悔やんでも悔やみきらない現実と葛藤することになると思う。
本人たちからするとこんな経験したくないし、なんで俺ばっかりと考えるかもしれないが、こんな理不尽な経験をできる人間も滅多にいない。
よくスポーツ選手のコメントで、あの敗戦があったから、あの苦い経験があったから強くなれたし成長することができたと振り返っている場面を見ることがある。
すべての人間がこのようなコメントをできるとは限らないが、一人でも多くこの結果から立ち直ってほしいし、この結果をバネに強く成長してくれることを願っている。
まもなく高校3年生にとっては最後の花園が始まり、同様の抽選試合もあるのかもしれない。
次に進めるチームもそこで絶たれるチームも、「強く成長する」運命のくじを引くことを願っている。

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