2月17日中日新聞:個人的に気になった記事まとめ~ロシア軍のウクライナへの侵攻~

ウクライナ情勢が緊迫感を増している。その中で各国首脳は瀬戸際の交渉が続けられている。そもそもロシアとウクライナの関係が悪化したのはソ連時代にまで遡る。当時、ウクライナはソ連の強権化で穀物の取り立てによる大飢饉に遭い、文化・政治面での抑圧に苦しめられていた。ソ連崩壊後は、経済が混乱するなかで、ロシアからの天然ガス輸入代金の滞納などがあり、両国の関係はさらに冷えこむまでに至った。さらに2014年に民主化を求める新欧米派が、親ロシア政権を倒したことをきっかけに紛争にまで発展した。そして現在に至る。このウクライナ情勢の緊迫化による経済的インパクトが情勢に与える影響も無視できない。例を挙げるとロシアのエネルギー政策の主力である天然ガスをめぐる影響がある。アメリカやNATOは軍事的圧力を強めるロシアに対し、経済制裁のみを主張している。しかしNATOに加盟している国の中には天然ガスはロシアからの輸入に依存している国もある。天然ガス輸入の割合としてはロシアから約4割にものぼる。そのため、もしロシアが天然ガスの輸出を減少させてしまったら欧州などでのガスや電気のさらなる高騰は必至である。だから各国首脳は瀬戸際の交渉を続けているのである。各国の思惑が交差する中、事態打開の糸口を探る努力が続く。


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