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そいまん族-サーフィン部moteさんの話

こんにちは、そいまん族です。
今回はそいまん族の部の一つ「サーフィン部」に所属のmoteさんに記事を書いていただきました!
ありがとうございます。
今回初めてのメンバー参加記事ということで楽しみながら読んでいただけると幸いです。
それでは早速、本編へどうぞ

そいまん族-サーフィン部moteさんの話

20代前半の大学院最後の年、私はあるカフェに置いてあったサーフジャーナルを開いた。そこには大きな波のチューブの中に入ったサーファーの写真が掲載されており『四国河口』という文字があった。カフェのマスターは気さくで、一見サーフィンをしているようには見えなかったがサーファーであった。そのマスターから『日本でも有数のサーフポイントが高知にはある』という話を聞いたのが全ての始まりだった。
私はその時、こんな近くにこんなすごい場所があるのに、何で大学の最初からサーフィンをしなかったのかと少しショックであったが、次の瞬間には「これはやらんといかんやろ」という想いで頭がいっぱいになっていた。
最初のサーフボードは大学の部室棟の裏に捨ててあったボロボロの『HotButtered』のニーボードだった。そのボードはレールがボッコリと凹みノーズは少し折れており、とてもそのまま使える状態ではなかった。私はホームセンターで買ってきたレジンとガラスクロスでリペアすることにした。まだ見ぬ波とバレルの中を乗っているイメージが先走っている期待感は、20年経った今でもハッキリと覚えている。
初めての波乗りは、手結海岸という場所だった。もちろんボードの上に立って波に乗れることはなかったが、サーフボードに乗れる楽しさとサーファーデビューを果たせたことが何よりも嬉しかった。
あれから20年、山あり谷ありの人生であったが、サーフィンは続けてこれた。

自然に身を委ねる生活は心地良い
当たり前の話だが、波がフラットな時は乗りたくても乗れない。
風がビュービューで、水面がぐしゃぐしゃでも波にも乗れない。
雷が鳴っている時は落ちる可能性があるので、海に入れない。
先週まで良い波が割れていた所も、今日は地形が悪くて割れないということがよくある。
逆に満潮時は全然波が割れていなかったのに、干潮近くなるとウソのように良い波になることがある。河口では水量や流れの方向、洲の形状、ウネリの向きと周期、潮、などのさまざまなな状況が、信じられないほどパワーのあるバレルを生み出す。

『人間は自然には抗えないという感覚』
『自然の状況によってやる事を変える感覚』
『自然を予測し合わせて生活する感覚』

私はサラリーマンではあるが、人間本来の持つ能力に基づき、自然のリズムに合わせて生活している「サファリーマン」と自称している。

サーフィンを始めた頃は、自分の技術やサーフボードのことばかりを気にしていて、「どんな波でも乗りこなしてやる」といった波を支配するかのような考えを持っていたが、10年を過ぎた30代後半あたりから、「波に合わせる事で乗らせてもらえる」という感覚に変化した。
これはパワーのある上質の波が高知にあり、仲間が増え、いろんなつながりの中でこれに乗らせてもらえるようになってきたことが大きい。

良い波に乗るためには、毎日のチェックに加え想像力と仲間からの情報収集が欠かせない。仲間が持っている情報は何よりも信頼でき、確実な情報だ。
当然、自分が持っている情報も惜しみなく渡す。
このギブアンドテイクのやりとりが信頼関係の構築につながり、その情報が正確であればあるほど、皆んなから頼られる存在となる。
このような仲間のつながりや情報のやりとりは、実はホモサピエンスが生き残れた所以でもあるらしい。ホモサピエンスサピエンスは人が言っている噂を信じる事で、外敵から身を守ることができた人類であると『サピエンス全史』に書いてあった。本能に身を委ね、仲間を信頼し良い波を求める生活は損得など全く関係なく、なんとも心地良いものだ。

幼少期からサッカーをやっていたためか、私は自己中心的というよりは周りとの協調性を重んじて生きてきた。しかし、サーフィンをやり始めてからこの性格が少し変化した。
良い意味で自己中心的な考えもできるようになったのだ。
「人と異なる考え方で良い」ということが理解でき、気付いたらそのことが「他人と無理矢理に協調する必要はない」という、協調性とは真逆の概念を自然に取り入れていた。
ここで言っている「自己中心」とはいわゆる「自己チュー」のことではなく、自分軸で考えているかどうかのことである。
生きる上では自己中心的な考え方であるべき時と利他的であるべき時の両方が存在しているため、どちらか1つの考えを持っていれば良いということではなく両方を持つ必要性があることにようやく気付いた。
波乗りを追求すれば、己の哲学と向き合うことになるし、生き方を問う場面が必ずくる。

どういきるか。
何のために生きるか。

私の場合、その答えは「幸せのため」となる。
私には家族がいて、仲間がいる。そのコミュニティーの中で1人のサーファーとして生きる事ができ、コミュニティー全体が幸せであることが、私の幸せであるのだ
サーフィン部に入らないか✨🤘🤘❓

以上moteさんの話でした!
とても良い記事でしたね、こんな感じでメンバーの方に記事を書いていただいたりしながら楽しくそいまん族を進めたいと思います!
それでは次回の記事でお会いしましょう!バイバイ

あと、ついでにstand.fmやり始めましたのでよければ聴いてください。

#そいまん族

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