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登山をはじめたきっかけ

初めて山登りをしたのは、3年前の夏でした。当時、会社の同僚が山登りを始めており、彼からいろいろな話を聞かされていましたが、その頃の私はソロキャンプに夢中であちこちを旅していました。登山の話を聞いても、自分のイメージではロープを使ってハンマーで岩に杭を打つ、まるでCMの「ファイトーイッパーツ」といった感じで、技術も体力も相当必要だろうと思っていたため、自分には縁のない世界だと感じていました。

同僚からは「あの山に行った、この山に行った」と度々登山の楽しさを聞かされ、「楽しいよ~」といかにも遠回しに誘われているような気がしていました。そこまで言うのなら、家から一番近い山に行ってみようかと思い立ち同僚と一緒に行くのは気乗りしなかったので、ひとりで出かけることにし、これが私の初登山となりました。

えっ?なんでみんな「こんにちは!」

この山には途中に展望台があり、そこまでは家族連れなどで賑わっていますが、展望台から頂上を目指すには獣道のような細い道を登らなければならず、傾斜がきつく、夏の暑さもあり、汗だくになった記憶があります。しかし、周囲を見ると年配者の方も多く、一定のリズムで淡々と登っているのには驚いた。この人たちベテラン??いや違う、そのうち疲れて休むはずだと思っていたが、そんな様子もない。

これまでの私は、ゴルフで18ホールを歩くのも苦にならず、この程度の坂道は問題ないだろうと思っていましたが、それが間違いだと気づかされました。さらに、ここにいる年配の方々は疲れた表情を見せるどころか、おしゃべりしながら楽しそうに登っています。自分は、部活の練習で走り回った後のような感じで、体力不足にショックを受けました。

そんなことを思いながら登っていると、ある事に気付いた。最初の1人2人すれ違った時は、「こんにちは。」ってたまたま挨拶してくれたんだなぁって思ってたが、その後もすれ違うたびに「こんにちは~」って男女も年齢、大人子供も関係なくあいさつしてくるのに驚いた。観光地やキャンプなどの集まりでもここまで挨拶する事はないのに、登山する人は別なのかなぁ
何か不思議な集団にいるような感覚になった。

頂上手前で満足

結局、初めての登山は、息を切らしながら「こんにちは」の返事も会釈で済ませることが増え、ようやく頂上付近の尾根にたどり着きました。そこからの景色は、活火山ということもあり周りに木がなく、遠くまで見渡せました。自分の住んでいる街や遠くの山々の景色は、疲れを吹き飛ばしてくれました。周りにいた登山者との少しの会話も楽しく、何かすがすがしい気持ちになり、とても充実した時間を過ごしたと思います。

しかし、頂上はまだ先にありました。頂上直下の斜度はこれまで以上に急で、火山灰で滑りそうなので、足が進みませんでした。そこで、降りて登山靴を買って再チャレンジしようと決めました。ここまではゴルフシューズで登っていましたが、同僚が「靴は絶対に必要だ」と話していたことを思い出しました。実際、ゴルフシューズでも足と靴の相性は悪くなかったのですが、石や岩の上を歩くには柔らかい感じがしたため、下山してショップに直行することになる。




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きたのぼっち
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