辞めることは悪いことなのでしょうか【POSIWILL CAREER体験談#3】
私がPOSIWILL CAREERを通じてどのように変化したのか、リアルな感情と気づきを中心に書いていきます。自己理解編は学びが多かったため、時間軸が多少前後する部分もありますが、テーマごとに複数回に分けて書きます。人生理解編②は、前職に関連するネガティブ・ポジティブ経験です。
前回の人生理解編①は ↓ から
前職を「辞めてよかった」という気持ちはあるものの、辞めたことで生まれる苦しさもあった。
強く残った失態の感覚
自己分析の際に、前職では何が合わなかったのかを考えた。退職してから3ヶ月が経ち、冷静に考えられるようになったと思っていた。ただ、トレーナーの瀬川さんに辞める前後のことを中心に話すと冷静に受け止められていないことが表面化した。
それまでの人生、自分が作り出した偶像やこうあるべきという道に沿うよう努力し達成することを続けてきた。
前職に関しては、「長く働き続けられそう」というのが大きな決め手となり、入社した。つまり「この会社で長く働く」という道を自分で作ったのに、早期退職をしたことはものすごく不本意な出来事だったのだ。
道から外れたような意識が根底にあり、「やってしまった」という感覚が心に強く残っていた。
言葉の節々や表情にマイナスの要素が出ていたのだろう。
辞めてよかった…?
「辞めてよかったですよ。」
瀬川さんにそう言われるも、素直に受け取れない。
辞めたことで何か自分にプラスになったと思えることはなかった。
むしろ結果を出せなかったのは自分。頑張れなかったのも自分。不信感を覚えるような出来事も多かったが、企業を選んだのも自分。
自分を責める事柄が多く、苦しい。
そんなことを脳内で考えを巡らせていた。すると瀬川さんは続けた。
「辞めてよかったですよ。辞めることは、ひかるさんにとって悪いことじゃないです。もしも辞めていなかったら、もっと心身に影響が出ていたかもしれない。そう考えたら、いい判断ですよ。
ひかるさんの判断は間違ってない。」
瀬川さんの言葉から自分を守るための判断をしたのかと思うと少しだけ安堵した。
実はこの頃ちょうど「辞めない方がよかったのでは」と後悔していたタイミングだった。
仕事を辞めてよかったと就職活動を始める前までは思っていた。ただ、かなり迷走した自己分析と再開した就職活動では「何で辞めたんですか?」「辞めてから何をしているんですか?」とどこの企業でも問われ、何も答えられない不甲斐なさに後悔の念が生まれていた。
ただ、変えられない過去を後悔し、合わないところで変な頑張り方をし続けることが必ずしも自分のためになるとは限らない。実際に変な頑張り方をし続けた結果、心が折れてしまったのだから。
そう考えると心の底にあったモヤモヤが少し軽くなった。
信頼残高を貯めていたのは自分だった
逆に前職に関連したポジティブな経験もあった。前職を辞めた時の周りの反応だ。家族や友人、誰1人否定的な反応をする人がおらず、すごく救われたことを伝えた。
「その中でも何がうれしかったのでしょうか。」
「何が…?」そこまで深く考えていなかった。瀬川さんの問いかけに対し色々言葉にするもしっくりこない。3,4回ラリーを繰り返しながら、
「信頼してくれているのかな…って思いました。何も言わずに待ってくれたり、自分のことを任せてくれるので。」
ようやく納得感が出た。
やりとりは続いたが、このときのことはよく覚えている。
「きっとそうですね。ひかるさんの人となりや、これまでの頑張りを知っているからこそ、ひかるさんだったら自分がやりたいと思ったときに、また頑張るだろうなって。だから何も言わずに待ってくれてるんだと思いますよ。」
「そうだとうれしいですね。本当にありがたいです。」
「ありがたいし、自分にありがたいって思っていいんですよ。」
「?」
「いい人たちでも、信頼できる人じゃないと信頼しないです。だから、信頼される自分にありがたいって思っていいんですよ。信頼残高を貯めてきたんですから。」
涙が出そうになった。
大好きな人達が自分を信頼してくれているのかもしれない。
今までの状態だったら、この言葉も素直に受け取ることができなかっただろう。
前回、立場を変えて考えることを行っていたから、相手の立場に立ったときに「自分も誰でも信頼するわけでないな」と思い、「自分は信頼をためていたのか」と受け入れることができた。
解かれていく苦しみ
自己理解編②では、自分を縛り苦しめていたものが少しずつ解かれていった。それにより、今まで受け入れられなかった考えが受け入れられるように変わっていった。
そして、前職の経験を自分の中ではまだ昇華しきれていないことがわかった。きちんと昇華してあげることが、次のステップに進む上で大事だと瀬川さんにアドバイスをもらった。
具体的にどうすれば昇華できるかは、まだわからなかったが、一歩ずつ進めていこうと心に決めた。
あとがき
タイトルは当時の自分に向けた言葉だ。
当時は悪いことだと捉えていた。
記事を書いている今は前職を辞めてよかったと心の底から言える。むしろ前職があるからこそ、今の自分があるとポジティブに変換され、前職の経験は完全に昇華された。
一方で完全に昇華できるまで様々な角度からのアプローチが必要だったので、具体的な昇華方法については、次回以降のnoteで振り返りたいと思う。
今回の面談が昇華につながる大きな一歩目であったと思っていただけると幸いだ。
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