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現代競馬におけるテシオ理論の有効性①~エルトンバローズの血統構成から読み解く~

「古臭さが漂う事この上ない、もはや化石とも表現出来るようなテシオ理論(笑)。50年前ならともかく、現代のように進化した馬産技術・手法下において、そんなエセ科学めいた理論なんぞ介入する余地は全く無い!」

本記事はそんな先入観をお持ちの方々に是非ともお読み頂きたい内容です。


んな~ことは無い。 チッチッチ。
違ぅヽ(´д` ; 三 ; ´д`)ノ違ぅ
現代でもバリバリ通用してまっせ!

どう通用していると言うのか???
それをこれから、実際の活躍馬の血統分析解説にて露(あらわ)にしていきたいと思います。

その為に(と言ったら生産者様への失礼にあたってしまいますが。。。この場で先にお詫び申し上げておきます。スミマセン🙇🙇🙇)選んだサンプル馬の条件。

・世間一般的には、決してベストトゥベストの配合とは言いかねる条件から誕生した駿馬。

・上記に併せる形で、なるべく非大手牧場の生産馬(←限られた予算内での種牡馬選択の必要性がある)。

・出来るだけ直近にて良績を収めた馬。


要するに。
不人気な種牡馬、且つ、決して一流とは言い難い成績の繁殖牝馬から、一体何故このような突然変異体とも言えるような駿馬が誕生したのか???

その理由はテシオ理論を用いれば説明可能ですよ~、という訳です♪

そしてそれは、かつてフェデリコ・テシオ御大が狙い済まして行っていた事(=いわゆる「ジャイアント・キリング」的な生産手法)に他ならないのではないか?ワタクシはそう考えております。



さて第1弾はこの馬、エルトンバローズ。
主な勝ち鞍
22' 毎日王冠(G2) 、22' ラジオNIKKEI賞(G3)

父:ディープブリランテ
母:ショウナンカラット
母父:ブライアンズタイム
生産:桑田牧場(浦河町)

※リンクは競馬ラボ様 より


~以下、テシオ理論的解釈に基づく血統構成の解説~   (完全解説版)



・テシオ理論における「活性値」と「形質発現」について。


 先ずは、テシオ理論に馴染みの薄い方も居られるでしょうから、基本的な考え方をざっくりと説明させて頂きます。テーマは二つ。

「活性値」と「形質発現」について。


~テシオ理論における、活性値の捉え方~

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