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教育における性善説からの転換はいつ?

セキュアについて、考えたことをまとめてみました。

今回は、子育て期における性善説から性悪説を教えるタイミングについてです。
特に、インターネットに関する性悪説的なものの見方をいつ教えていくべきかという問題を考えてみした。


まずは、こちらの貴重な放送をご紹介します。

イラストレーターの原あいみさんのお子さんの回りに起きた事例のお話です。
皆様のお子さんの学校では、ロイロノートというアプリを使っていますか?

原さんの放送では、ロイロノートのコミュニティ機能で子ども達同士が交流(自作の絵を投稿したり、絵を書く方法を教えあったり)していたが、急遽そのコミュニティ機能が停止されたことに触れられています。

原さんは、今回の出来事を踏まえて、親子で、

なぜコミュニティ機能が停止されたのか?
利用時に嫌なことはなかったか?

などについて話し合うきっかけにしたそうです。

ここで、私が思ったことは、今の子どもたちがネット空間に対して、もの凄く純粋な性善説で向き合っていることへの危惧感でした。
(原さんの教育方針やお子さんを否定しているわけではありません、むしろ全親が性善説を前提とした子育てをしていると思っています。)

最初に性悪説に触れる例としては…

小学校に上がる時、子どもたちだけで登下校がありますよね。日本独自ですが…
その時に、『知らない人にはついていってはいけないよ』(誘拐)と教えられました。
今思うと、この時が、私が性悪説を教えられた原点かもしれません。

これは、リアル世界でのセキュア教育ですが、インターネット上のセキュア教育も同じ観点が必要なのではないでしょうか。

つまり、

インターネット上における性悪説的な視点をいつから子どもに教えていくべきか?

です。



・安全空間のみだった頃の性善説


安全空間のみで完結するのは、幼児期だと思います。
必ず、この時期は、親など保護者、保育園・幼稚園の先生が子どもに対してつきっきりだと思います。

その時期は、愛情や人への信頼、他者へ親切にすることを学ぶ時期かなと思います。(個人的見解です)
そのため、性善説的な視点で子どもへの教育を臨んでいるかと思います。

逆に、性悪説的な視点も教えると、子どもは混乱することになるのではないでしょうか。

さらに、子どもの物理的なセキュアに責任を持つ人が必ず見守る環境のため、子どもに対して性悪説的な視点や対応を教える必要もありません。


・行動圏内が広がった頃からの性悪説

しかし、子どもの行動圏内が、広がるにつれて、徐々に性悪説的な視点を教える必要性が出てきます。(世知辛いですね)
私の記憶で残っているのは、小学校に上がる時、登下校が始まるタイミングです。
日本の小学生は、班編成を組み子どもたちだけだ登下校させてますよね。

幼児時期とは異なり、自宅から学校まで物理的なセキュアについて責任を持つ者がいなくなるタイミングです。

そのため、物理的なセキュアを自ら判断できなければならなくなる時期とも言えます。

このタイミングで私は、『知らない人にはついていってはいけない。』ということを教えられたことを覚えています。
今思うと、これは、誘拐などの危険から身を守るための教えですね。

つまり、子どもに対してあるタイミングから性悪説を教える必要が出てくるということです。

これらは、物理的なセキュアの話ですが、インターネット等仮想空間上においても同じような発想が必要だと思います。

最初、子どもにインターネットの利用をさせる際には、フィルタリング機能を使ったり、子ども向けアプリのみ使わせたりしていると思います。
この時期の環境は、一応セキュアが守られていると考えていいかと思います。

つまり、フィルタリング機能や子ども向けアプリ自体が、子どもから目を離さない保護者のような役割を果たしているということです。

そのため、この時期は、親から子どもに対してインターネット等仮想空間について、別段言及する必要はないということになります。


しかし、フィルタリング機能を外したり、外す知恵をつけだしたり、子ども向けアプリ以外も使う必要が出てきた場合には、インターネット等仮想空間上に対する性悪説的な視点を子ども達へ教える必要が出てくると思います。


・まとめ

これまでは、子どもに対しては、物理的な空間でのセキュアを考えていけば良かったのですが…

今は、インターネットと切っては切れない状況です。

そのため、子どもがインターネット利用時においてもセキュアを考えるタイミングが来ます。

具体的には、子どもがインターネットを利用する際に、危険に巻き込まれないための性悪説的な視点です。

物理的な空間だけでなく、インターネット利用時における性悪説をも教えなければならない時代になったということでしょう。

各ご家庭で、是非話し合いをしてみてください!

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