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情報の機密性(家族バージョン)

情報セキュリティに関して学ぶと、まず習うのが、情報には、機密のレベルがあるということです。

特に、企業の機密情報という文脈で語られることが多いと思います。
企業の機密情報といえば、
・顧客情報
・契約情報
・人事情報
・財務情報
・事業計画
・研究開発情報
等があげられるのではないでしょうか。

この機密情報という概念を『家庭』に置き換えて考えてみようと思います。

まず、機密の定義として、AIに確認すると

機密とは、外部に漏れると、企業や個人に損害を与える可能性のある重要な情報のこと。

Geminiによる回答.

との回答でした。

個人における機密とは、外部に漏れると、個人やその家族(友人を含む)に損害を与える可能性のある重要な情報といったところでしょうか。


企業において、機密情報が漏洩すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

 ・ 信用失墜: 企業のイメージダウン、顧客離れ

 ・経済的損失: 営業秘密の盗用、不正競争、損害賠償

 ・法的責任: 個人情報保護法違反など


まずは、家庭において、どのような情報が機密情報にあたるのか?
次に、その情報が漏洩した場合のリスクはどのようなものかを考えていきたいと思います。



◯家庭における機密情報

①個人情報
戸籍、氏名、住所、職業、顔写真が個人情報の例ではないでしょうか?
それらは完全に非公開を前提とした情報ではありません。
自宅の表札、学校の名簿、仕事先に提出する履歴書等、特定の範囲に公開することを前提とした情報です。
また、それらの情報の提出先に全ての情報を提供しているわけでもなく、必要とされる情報の一部を提出しています。
ただし、情報の提出先は、信頼されるべき者、機関であることを前提としています。
また、公開する情報の範囲も必要最小限であるはずです。
そして、これらの情報は、性別や社会的立場によって機密レベルが異なります。
つまり、その人により機密レベルが異なるということです。
離婚歴や養子縁組をした人にとっては、戸籍情報は機密レベルが高くなると思われます。
女性アイドルは住所情報は特に気を付ける情報なのではないでしょうか。
職業の情報も、あまり公にしたくない方とそうではない方がいると思われます。

②プライベート写真・動画
プライベートで撮影した写真や動画も機密レベルがあると思います。
若い人の間では、プライベートゾーンの写真やはめ撮り(ダメよと警告していきましょう)動画などを持っていることがありますが、それらは、高度な機密情報です。
また、幼い子どもの写真で、おちんちんやおまたが写ってしまっているものを持っている親は、まだまだ多いのではないでしょうか。(我が家は相当注意して子どもの写真を残しています)
これらの写真も高度な機密情報です。
さらに、昨今話題になっているバイト先や飲食店でやった馬鹿騒ぎ動画も仲間内だけに収める情報だったと思われます。

③資産・収入情報
家庭の資産状況や年収の情報は、公開を前提としていないため高度な機密情報ではないでしょうか。
それらの情報は、銀行にローンを申し込む際に、銀行に提出するくらいでしょうか。
子どもにお金の教育をする際に、親の年収についても話すか否かという論点がありますよね。
しかし、それらの情報を外に公開してはいけないということを理解できる年齢までは、子どもに話さない方がいいと思います。

◯漏洩した場合のリスク

①個人情報
まず、個人情報の塊として「免許証」があります。
免許証の写真(画像)によって、お金も借りられるし、銀行口座(ネット系)も作ることができてしまいます。
つまり、氏名、生年月日、住所、顔写真が揃うとそれなりの社会的な活動ができてしまうということです。
そういったことを理解していれば、得体のしれない相手に免許証の写真を送ることのリスクがわかるはずです。
これは、昨今話題の闇バイトに陥る若者が、免許証の写真を送ってしまって脅されることにつながっています。

②プライベート写真・動画
デジタル世界において、一度流出した情報は削除できないと思った方がいいです。(デジタルタトゥー問題)
他人に見られて恥ずかしいという写真や動画は撮るべきではないです。
社会的信用をなくしたり、迷惑をかけた先からの損害賠償請求される可能性があります。

③資産・収入情報
資産・収入情報が流出した場合、変な勧誘、営業が来ます。
そして、強盗にも狙われてしまうかもしれません。

○情報機密レベルの考え方

情報の機密レベルは、『人(性別、年齢、立場)』と『情報の内容』という二つの変数に影響されるのではないかと考えます。

ご家庭においても、この情報の機密レベルは?、流出した場合にはどのようなリスクがあるのか?を話し合ってみるのはいかがでしょうか?

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