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ゴミの分別が働く人の安全に直結しているという話
本日は、ゴミ処理場の見学に行ってきました。
娘の体操教室で仲良くしてくれている男のオススメです。(その男の子は、掃除機が好きだったり、工場見学も何箇所も行っているそうです)
子どもが興味を持つ年齢になったらそのようなものに行こうかなと思っていましたが、早い子は、もう興味を持つのかーと!
うちの子も、働く車が大好きなんです。
救急車、パトカー、ゴミ収集車、ショベルカーなどなど。
本日は、午前中に、来年入園予定の幼稚園の面談があったため、午後は、ゴミ処理場見学に行きました。
子どもの頃、私自身、ゴミ処理場見学行ったかな?と。
私の子どもの頃は、工場見学がそれほど一般的でなく、施設も見学ルートが作られていなかったと思います。
今回は、ゴミ処理場見学で改めて学んだことを書いていこうと思います。
○ゴミ処理場の凄さ
私が行ったゴミ処理場の1日当たりの処理能力は、約380トン(燃えるゴミ)とのことでした。
また、その過程で発生する熱を蒸気にすることでタービンを回し、自家発電も行っているとのことでした。
約12万世帯分の電力量を生み出せ、ゴミ処理場で使用する以外の余った電力は売っているとのことでした。
また、余熱を利用したスーパー銭湯のような施設も併設していました。
ゴミを焼却し最後に残ったスラグやメタルもまた、売れるそうです。
ただし、3%ほどの物が焼却できずに埋め立てが必要になるとのこでした。
また、ビン、缶、プラゴミもゴミ処理場でさらに細かく種類や色ごとに分別して、最終的には売却しているとのことでした。
燃えないゴミとして集めらた金属類も細かく破砕して、再利用できる金属に分けて、売却しているとのことでした。
○意外と人海戦術
見学して意外だったのが、人海戦術だったということでした。
燃えるゴミを溶解炉に入れる前に巨大な集積所に集められるのですが、そこで稼働している大きなクレーンは国家資格を持つ作業員が動かしていました。
溶解炉にゴミ入れる前に撹拌した方が、良く燃えるそうです。
その撹拌には、まだ人の目視で作業するしかないそうです。(この点もAI学習が得意そうです)
ただし、ゴミ処理場はほぼ24時間稼働で、夜間は人間の手を介さずに機械が燃えるゴミを黙々と溶解炉に自動的に入れていくそうです。(日中人間が撹拌したゴミを)
また、資源ゴミの分別ですが、ベルトコンベア上に流れてくるゴミを人が手で(もちろん素手でなく手袋等をしています)分別していました。
とても集中力がいる作業のため30分働いたら10分休憩というインターバルを設けているそうです。
燃えないゴミも破砕もある程度人が関与(小型ショベルカーや手作業)していました。
○分別が安全につながる
説明を聞いて驚いたのが、ゴミ処理場内で火災が1日最低でも5件ほど発生しているそうです。
その原因が、ゴミの中に含まれる電池なんです。
ボタン電池や通常の単三電池などが分別されずに燃えるゴミ、燃えないゴミに混ざって来ると、処理中の衝撃で発火し、火災へと至るそうです。
この火災によっては、ゴミ処理場の機能停止してしまうことがあるそうです。
ゴミ処理場が停止してしまうと、本当に困ります。イタリア・ナポリなどは、ストライキでゴミ回収がなされないことが多々あるそうですが、スーパーボウル大のアブラムシが発生するそうです。
また、上記で書きましたが生み出される電力も馬鹿にならないですよね。
さらに、資源ゴミの分別レーンをガラス越しに見学した際に、手前に危ない不分別の混入ゴミの例(実際に入っていたもの)が展示してありました。
ダンベル、ナイフ、ライター、スプレー缶、電池などなど。
人が手で作業しているレーンにこれらが流れてくることを想像してください。
本当に危ないです。
ゴミの分別は自治体により細かなルールがありわかりずらい面があります。
しかし、現状では人海戦術に頼らざら負えません。
働いている人の安全を考えると私たちにできることは分別の徹底です。
ゴミ処理場の見学を通じて、そこで働く人の姿が見え、分別の徹底を心に誓いました。
世界は、名もなきone of themの仕事でできている。
皆さん、明日もご安全に!