運が動き出す(選択の先に)④
セミナーの開催日を4月19日から4月14日に無事に変更することができた。
運が動くにはポイントは必ずある。
それがわかるとちょっとした出来事も楽しくなるものだ。
申し込み開始日を開催1か月前の3月14日に決定し、再度告知を行った。
告知が終わった週末、渋谷の芸術学校で開催されている友人の展覧会に参加した。
そこにはその友人の作品をみようと他にも知り合いが駆け付けてきており、共に観覧しながら楽しい時間を過ごすことができた。
この芸術家の友人ついてはここで収まりきらないので後述とする。
観覧後、居合わせた仲間とお茶をしようと学校近くのおしゃれなカフェへ。
テーブルにつき、全員の注文が終わったタイミングで
「そう言えば孔明ちゃん、セミナーをやるんだよね」
友人の一人が不意に聞いてきた。
どこかのタイミングでその話をしてセミナーへお誘いしようと思っていたところにその言葉。
クマのような見た目でひとからは自信満々に写っている
私だが
実はとても小心者だ。
ビビるとすぐにあなぐらに引きこもってしまう。
この日もなかなか言い出せずにモジモジしていたところに友人が言ってくれた一言だった。
本当に嬉しかった。
心底、めちゃくちゃ嬉しかった。
それを聞いた別の友人がどこでやるか聞いてきた。
場所は神田であることを答えると
その友人は、おもむろにスマホを取り出し、Google mapで開催場所を検索しだした。
そして、小刻みに顔を上下させると
「いい場所ね、何かをはじめるにはすごいいい場所だと思うよ」
と言ってくれた。
その友人はスピリチュアルの能力を持ち合わせている人。
その友人にいい場所と言われて嬉しくなった。
なんだかいけそうな気がしてきた。
と、自信を持ち始めていると
「で、何人入る場所借りたの
![](https://assets.st-note.com/img/1715588954732-YD9GeP4KAp.png)
」
と聞いてきたので、座席数を伝えると
まじまじと私の目を見て
「バカなの!」
そして
「近所のおばさんの味噌教室でもそれくらい集めるのにお前はバカなの」
と重ねて言ってきた。
その友人とはとても仲がいい。
この言葉に悪意がないのはわかっている。
が、かなりパンチ力のある言葉だ。
わたしがキョトン顔をしていると
「あのさー、せめて100名は入れる場所を選ばないとダメでしょ。これぼっちの人数だと最初の一週間で満席になって、開催日の直前に決めようとしている人たちが行けなくるよ」
と言われた。
これぼっちって…
正直、これでも多すぎるかもと思っていたし、ひとりでもきてくれたら大成功だと思っていたし、今の自分では100人なんてとても無理だと思った。
その友人は、コースターの上にのっているグラスに入ったマンゴージュースをストローから一口吸い上げると
「自分の出しているエネルギーが全然分かっていないんだね。自分が人に影響力与える人間だということに気付きないさいよ」
と言うと、またマジマジと私の目を見て
「お前はバカなのか」
と、
愛ある3度目のバカを言い放った。
テーブルの上にある運ばれてきたばかりのキャロットケーキを美味しそうに頬張り、何度も小刻みに顔を上下させて美味しさを味わっていた。
そして
「頑張らなくていいから、覚悟を決めな」
と
ぶっきらぼうながらも背中を押してくれる言葉だった。
その友人の言うように申込開始から10日で満席になった。