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動画編集者だったけどライター志望になった理由

動画編集を始める前の私は、こんな風に考えていた。
動画編集の仕事は市場価値があって、今後無くならない仕事

実際確かにそうだったけど、当時の私は「自分が本当にやりたいこと」に1ミリも目を向けていなかった。ちゃんと需要があるかを重視していたから。

その結果、
動画編集を始めて半年後に「こんなはずじゃなかった」という気持ちに着地した。
やる気は十分だったけど「本当にやりたいこと」ってなんだろうと漠然と不安になり、振り出しに戻ったような気持ちになった。

1.動画編集を始める前に思っていたこと


私は地方在住30代の独身、この当時は事務職をしていた。
将来に備えて副業で収入を得たいと思ったことをきっかけに、副業について調べる日々が続いた。
そして行き着いたのが動画編集!

調べて思ったのは、動画編集ってメリットがいっぱいだということ。

・時間や場所に縛られず働ける
・未経験からでも短期間でスキルを習得できる
・動画広告市場は今後も成長が予想され価値がある
・副業で始めやすく、フリーランスとして独立しやすい

これは事実ではあるけど、今考えれば全部自分に都合のいい事実だけを集めていた気もする。
デメリットももちろんあるけど、メリットに比べたら自分には大したことじゃないと思えたから、メリットで頭がいっぱいだった。


2.複数のジャンルから『動画編集』を仕事に選んだ理由



動画編集を始める人は多いけど、
【そもそもどうして動画編集を選んだのか?】

それは、

動画広告市場が拡大・成長していくことがとても心に刺さったから。

「最近ショート動画の広告をよく見るなぁ」と身をもって実感していたのも理由の一つ。そして、SNS界隈ではショート動画が主流になるといった内容の記事も何度も目にしていた。

■ショート動画が主流になる理由(ざっくり)

・短時間で効率的に情報を得たいタイパ重視の人が増加
・隙間時間で多くの動画を視聴できる
・文字を読む人が減少、活字離れ

タイパ=タイムパフォーマンスの略

この時の私は、

「なるほど、ショート動画や広告動画の編集に需要があるのか」

と納得した。

Youtube、インスタグラム、TikTokなど今はショート動画だらけ。
その中でよく見る「広告関連の動画の編集をするお仕事」と自分の中で明確にやることが紐付けられたとき「これだ!」と思った。


3.動画編集者としての日々


まさに挑戦の連続。
30万円のスクールに入会して、Adobe Premiere Proという動画編集ソフトの使い方を覚えて、クラウドソーシングサイトで案件を受注する日々。

ひたすら編集と営業活動をして半年が経った頃、不安な気持ちに襲われた。
念願の在宅ワークで苦労の連続だけど、スキルが身になっているのを実感して、編集スピードも上がって、できることが増えたのにずっと心がモヤモヤしている。
念願だった継続案件をいただいても、心が満たされなかった。

モヤモヤは晴れるのか


4.心がモヤモヤしていた理由


モヤモヤしている気持ちをひたすら書き出した結果、2つの理由が浮かび上がった。

1つ目は、

自分じゃなくても、替えがいくらでもいる


クラウドソーシングサイトで案件を受注したり、SNSを活用して動画編集の案件に応募すると必ずと言っていいほど競合がいる。
単価が上がればベテランがわんさかいるし、単価が低くて初心者向けの案件なら始めたばかりの人が集っている。

今まで案件をいただいたクライアントさんも「あなただからお願いしたい」という気持ちの人は何%だっただろう。

・クオリティにはこだわらないけど即日納品してくれる人
・誰でもできる簡単な編集ができる人
・リソースに余裕がある人

今まで受注してきた案件に、このような案件があった。
納品が終わって喜んでいただけてもそこで終わり。
まるで使い捨てられたような気持ちになることも多かった。

そして当初の目的でもあるショート動画広告の編集を受けることもあったけど、念願のお仕事だったのにも関わらず心のモヤモヤは晴れなかった。これは2つ目の理由に繋がるものだった。

2つ目の理由は、

自分で世界観を作れない

このモヤモヤした気持ちは【自分じゃなくても、替えがいくらでもいる】に対する不安だけでなく、そもそも自分が本当に情熱を持って作りたいと思っていないものに時間を割いていることに対する気持ちだった。

動画編集をしていく中で、指示通りの動画を納品することをずっと続けていくのだろうか。それでいいのだろうか。楽しいのだろうか。


自分の考えや世界観をもっと反映させて、意欲やモチベーションを持ちながらできることはないのだろうか。


と、漠然と考えるようになり、


その不安は、自分が本当に夢中になって取り組めることとは何かを再考するきっかけとなった。


ここまで読んでいただきありがとうございました!
★ 後編に続きます


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