「莫邪への無効系ではもう泣きません」
はじめに
皆様こんにちは、かしわです。
今年の2月から相剣noteを書き始めてこれで7本目になります。自分でもまさかこんなに書くなんて思っていませんでした。
モチベーションを維持できたのもいつもnote読んでくれる皆様のおかげです、ありがとうございます。
今回は24年10月発売の「SUPREME DARKNESS」に収録された革命的新規の「天威龍-スールヤ」について解説していこうと思います。
スールヤは約3年ぶりの正統な新規でかつ、相剣が一番欲しかった効果を持っており間違いなく相剣を1つ上のステージへ上げてくれました。
また私の友人で相剣のプロであるそぼろさんはスールヤ入りの天威相剣を使ってYSCJ大阪7-1という好成績を残しております!これ本当にすごいです!
普段のnoteと異なり今回は展開パターンもいくつか載せているので少し長めですが、豆知識や細かいテクニック等私の知りうること全て記載しておりますので是非最後までお付き合いの程よろしくお願い致します。
これまでの相剣が抱えていた弱点
解説に入る前にまずは皆様に質問です。
「相剣の1番の負けパターン」とはなんだと思いますか?
ニビルや完成盤面に一滴等捲り札、シンプルに手札事故等色々な答えが出てくるかもしれません。
ですが答えはもっと身近にあります。
このデッキで間違いなく1番致命的なのは
「召喚権を使った莫邪と泰阿への無効系誘発」です。
基本的にどのデッキからも飛んでくるうえ貫通手段は龍淵かサーチの龍相剣現しかなく、龍淵を出す追加の手札コストも必要なため要求値は高めです。
そのため莫邪に無効系を受けて泣きながらターンを返した日は数知れません。
無効系貫通案として篝火キャンドルや開門幻禄等のレベル4チューナーを生み出す外部ギミックを検討してみたり、サウラヴィスによる対象耐性を試したりもしていました。 それぐらい相剣師への無効系は重たく一生の課題でした。
ではこの前提を踏まえた上でスールヤの解説をしていきます。
神から与えられし最強新規スールヤ
効果、ネーム、ステータス、イラスト全てにおいて最強です。
順に解説していきます。
①は相剣使い待望の幻竜が場にいるときに自身の効果で特殊召喚ができるレベル4チューナー。
シンプルな効果でありますが、夢にまで見た理想の新規でついに龍淵以外の正統な貫通方法が追加されました!
既存の天威は他に効果モンスターがいると出せませんでしたが、スールヤは条件が非常に緩く設計されており使い勝手が段違いです。
これにより例え莫邪に無効系をもらったとしても手札から特殊召喚して貫通することが可能になりました。
一応既存の天威達とは違い他に何もいないときは出せないのでそこだけは気をつけてください。
②は幻竜族のシンクロモンスターの素材になったときに、ライフを失い天威リンクモンスターをEXデッキから踏み倒すというイカれた効果を持ち現代パワーを感じさせます。
天威リンクは上記の5種類存在しますが、大抵の場合出すのは龍仙女か後で個別で紹介するサハスラーラの2択になります。
※あまりないですがリンク1の拳僧を出すパターンもあります。
龍仙女を出せば展開を伸ばしていけますし、サハスラーラを出せば3000打点&自軍のモンスターに耐性を付与できます。
状況に合わせて適切な方を出していきましょう。
※②の効果を使用するにあたって覚えておいて欲しい注意点が3つ。
1つは相剣トークンがいる場合には相剣トークンの制約によりリンクが出せないため必ずスールヤを素材にする場合はトークンがいない場面でシンクロしましょう。
場合によっては龍淵のトークン生成効果を破棄したりもします。
2つ目は幻竜族のシンクロ素材になったときにのみ②の効果を発動できるため、ドラガイトやバロネスを出す際には使えません。
また忘れがちですが出したモンスターはリンク素材にできないのとリンクマーカー分ライフを失うので、ライフが減っている状態でサハスラーラ出すと4000失って負けます(一敗)
さらに効果だけでなくネームとステータスも優秀です。
天威ネームであるためアシュナからリクルートが可能であり、これによってアシュナが実質レベル4チューナーとして扱うことが可能になりました。
またアシュナが全ての天威と合わせられるようになったのも革命です。
以前であればヴィシュダとアーダラの7+1でしか合わせられなかったためレベル4天威は引いても強くありませんでしたが、スールヤがレベル4チューナーな為レベル4天威と合わせて赤霄に繋げられます。
さらに光属性であるためほとんどの組み合わせでショウフクを2バウンスで使うことができ、相剣師たちと属性が被らないのでプロートスも出しやすくなっています。
純粋に幻竜族のチューナーであるということも非常に価値が高いです。
ショウフクを使って後手を捲る際にレベル4チューナーを蘇生したいタイミングがありますが、アシュナが絡むと幻竜縛りが付くため魔法使い族の白エクレシアは蘇生不可で不自由が生じておりましたがスールヤなら問題なく蘇生可能です。おかげで動きに幅が増えました。
また攻撃力が1600あるためシンクロボーナスの乗った龍相剣現でサーチして打点としての運用も可能です。
後手でワンキルしに行くときの基本打点はバロネス+赤霄+龍淵バーンの7000ダメージ(3000+2800+1200)になるので、天威の拳僧の1000打点は偉いという話は以前のnoteで書きましたが拳僧以外になると龍相剣現からプロートスをサーチするか相剣門で蘇生して打点を増やすかの2択になります。
ただプロートスだと手札次第で属性が揃わないパターンがあったり、相剣門はこの打点追加シーン以外では手札で浮く可能性があり微妙でした。
しかしスールヤのおかげで龍相剣現からどのタイミングでも1600打点を追加することができるようになったためワンキルのハードルが下がりました。
このパターンの発見により構築から相剣門が抜け安定感が増したのも良き。
本当にカードに書いてあること全てが優秀で余すところなく使用できるため 皆様も是非使い込んで見てください。
今だけ無料なリンク4 サハスラーラ
スールヤを説明するにあたって欠かせないサハスラーラ君も一緒に説明していきます。
「サハスラーラって誰だよ!」って思われた方安心してください。
誰も知りません。
理由は置いておいてとりあえず効果の方を
ドン!!
う〜ん…
一応対象耐性と面を増やす効果を持っているので私は味のしないスプライトエルフと呼んでいます 。
ちなみにこのカードはリンクヴレインズパック3収録なので同期は禁止カードのユニオンキャリアーやセレーネ、ラドンといったパワーカード達。
またリンク4で見ても圧倒的フィニッシャー性能を持ち墓地を除外して何回も破壊する5300のあいつやモンスター効果を何度も止めてくる緑のクマに乗った弓兵がおりそんな中でサハス君が採用されるわけがありません。
しかもリンク素材に幻竜族2体以上という中々に厳しい条件も付いており競技シーンで日の目を見ることはありませんでした。
ここまで散々書きましたがそれはあくまでもリンク4として正規召喚をした場合の話。
サハスラーラが登場して5年経った現代ではスールヤの②の効果で踏み倒して出てくることができ、リンク0なら流石に強いです。
ここからは大真面目に解説していきますので皆様も無料で出てきた前提で読んでもらえると幸いです。
ここからがサハスラーラのバトルフェイズだ!
①の効果は自分の場に拳僧やトークン等の効果を持たないモンスターが場にいるときに相手がフィールドの効果モンスターを効果の対象と攻撃対象に出来ない効果。
拳僧やトークンしか対象を取れなくなる疑似的な耐性によって赤霄や七星龍淵を守ってくれるため見た目よりずっと強固な盤面になります。
相剣が食らって吐きそうになるアルティメットスレイを1人で全力で引き受けてくれる拳僧君に感謝。
※豆知識ですが、実は相手は自身の場の効果モンスターも対象にできなくなるため例えばデモンスミスリンクの墓地から装備する効果や青眼の光の霊堂の対象を取って墓地に落とす効果を使用できなくなります。
覚えて損はない知識なのでもし使われそうになったら「それできないっすよ」とドヤ顔で言いましょう。私はしてます。
②はフリーチェーンで相手の効果モンスターを対象に発動し、自分の場に同じ攻撃力のトークンを生成する効果。
一見微妙な効果ですが、使ってみるとそこまで悪くはないです。
毎ターントークンを生成できるため①の耐性維持に繋がるのと、相手と同じ打点で生まれる為相打ちを取ったりシンプルに打点としても換算できます。
相手視点だと「トークンを倒さないと対象を取れないし攻撃もできないけど、トークンを相打ちで倒してもまた生成されて処理しきれない」みたいことになります。
またサハスラーラが生み出す天威龍トークンは光属性・幻竜族・レベル4という都合の良いステータスを持っており、ちゃんとシンクロ素材にも使用できます。こちらもよく使うので覚えておきましょう。
後述する後手捲りのパターンで素材として使用する展開を載せております。
スールヤを絡めた展開パターン
ここからはいくつか展開パターンを紹介していきます。
莫邪+幻竜+スールヤ(莫邪に無効系打たれた場合)
一生の課題であった召喚権への無効系を無理なく貫通しつつ、基本展開にサハスラーラが追加されました。
莫邪+スールヤ+泰阿(莫邪に無効系+泰阿が手札にあるかドローしたパターン)
おまけの龍仙女が幻竜族なのでシンクロモンスターを暗転で割らなくてもよくなるため気持ちお得です。
泰阿+スールヤ+手札コスト1
通常ならば七星龍淵のドローボーナスを付けるために先に七星龍淵を出しますが、龍仙女の制約で天威しか効果の発動が出来ないので龍鬼神から出してます。
また赤霄のサーチを暗転にした場合は手札にスールヤを残して妨害を作れます。対面次第で使い分けてください。
泰阿+スールヤ+幻竜カード(先行特殊パターン)
ショウフクを絡ませることで泰阿から莫邪へ繋げる展開です。
これにより水属性が墓地にいるためドラガイトを使用できます。
ただこの展開だとショウフクへの無効系が痛いため普段使いはしません。
どうしても何かケアしたいカードがある時や手札が被っていて莫邪のドローで手札入れ替えしたい時などにどうぞ。見た目もオシャレです。
泰阿+スールヤ 後手捲り(ショウフク連打)
当noteではよく出てくるショウフク連打のパターンで、以前Xに上げていた展開を精査し改良しました。
実戦ではこのままの展開が通ることはほとんどありませんが、ショウフクを使って後手を捲るパターンの雰囲気だけ覚えてもらえればあとは応用でなんとかなります。
繰り返しお伝えしておりますが、ショウフクの使い方だけでこのデッキの出力は変わってきます。上手使っていきましょう。
アシュナ+龍淵
龍淵とアシュナで展開しているため召喚権は使っておりません。もし莫邪や泰阿を引いていれば龍鬼神を追加できます。
スールヤ追加前では赤霄の効果でデッキから暗転を除外してトークンを生成したりしていましたが、シンクロボーナスの乗った龍相剣現でスールヤがサーチできるため暗転を引いてしまっていても大丈夫ですし、同時に構えられるようになりました。
アシュナ+スールヤorシュターナ
アシュナからスタートした場合は最終盤面に拳僧が残るためサハスラーラの耐性を最初から付与した状態でターンを渡せます。
また天威初動だと最初に召喚権を使わないで展開可能です。偉いですね。
上記パターンは他に何も手札がない想定なので泰阿をサーチしていますが、幻竜があれば莫邪にして1ドローしにいけます。
スールヤ+シュターナ
幻竜縛りの付くアシュナを絡めていないのとシュターナが水属性なためドラガイトを出せます。
小テクニック
莫邪スールヤの時に動きが確定していない場合チェーン1赤霄2スールヤ3莫邪の順でチェーンを組むことをお勧めします。というのも莫邪のドローで龍仙女かサハスラーラのどちらを出すかが変わるからです。
所謂先ドロー警察。
もしドローで泰阿を引いた場合はそのまま龍仙女で捨てて蘇生することで実質手札消費なしで出せますし、先にドローは見ておいたほうがお得です。
勿論すでに手札が揃っている場合はスールヤをチェーンの最後に置いてうららケアしてもらえればいいと思います。
またサハスラーラ君は赤霄暗転の構えと相性が良く、サハスが作った天威龍トークンと相手のカード2枚を暗転で破壊した後に赤霄のコストで墓地の暗転を除外し相剣トークンを生成することで再度耐性を付与できます。
以上がスールヤを使った展開パターンのご紹介でした。
おまけ
24年12月現在の天威相剣の構築
もしこのnoteを読んで天威相剣を触ってみようかなと思った方がいらっしゃれば参考にしてもらえれば幸いです。
ムーラアーダラと天威無窮の境地の評価
スールヤと一緒に追加されたこの2種の不採用についてよく質問をいただくので贔屓目なし競技視点での回答をさせていただきます。
ムーラアーダラを使うとしての条件は2つ
①シンクロ成功時に幻竜族を墓地・除外で2体必要とするため基本的には天威2種での展開を要求される(相剣師は一人でシンクロ可能なため)
②最大限生かすにはデッキ内にフィールド魔法1〜2種と天威魔法1〜2種を入れる必要がある。
しかし天威というテーマには相手を妨害する効果はないのでどれだけ天威の展開が通っても0妨害で、①と②の条件を満たしたのに出来ることが相手ターン0妨害2ドローのみとなります。
2ドローに価値を見出すならば手札誘発をたくさん積んで引き込みたいですがそもそもメインに天威関連のサポートカード入れていたら手札誘発は採用できずやりたいことと噛み合わないため個人的には不採用です。
どうしても採用するならばムーラアーダラが何でもフィールド魔法をサーチできる点を活かして天威無窮の境地ではなくジュラックヴォルケーノ(単体でも機能する点もグッド)をサーチして、相手ターンにメテオ降らせてからエクレシアを蘇生しアルバスからのミラジェイドをした方がまだ強くて面白そうだと思います!
おわりに
今回もお付き合いいただきありがとうございました!
冒頭でも書きましたがまさか相剣だけで7本も書けるとは思ってもいませんでした。おかげでもうほとんどネタはないのですが、自分の思考整理にもなりますしまた何か思いついたり面白い新規が来たら書こうと思います。
noteを書き始めて一番良かったことは相剣使いとの輪が広がったことですかね。とてもありがたいです。これからも仲良くしてくれると嬉しいです。
また相剣のことであれば何でもお答えしますのでいつでも気軽に聞いてください。
それでは皆様またお会いしましょう🖐