
「ドリームキラー」注意報発令中。子どもの可能性を拡げるために知っておきたいこと#203
「ユーチューバーになりたい!」
「アイドルになりたい!」
子どもが夢を語る姿は、まっすぐで素直だ。
けれど、大人はすぐに現実的な話を始めてしまう。
「ほとんどの人が失敗する」
「そんなの苦労するだけ」
決して意地悪で言っているわけではない。
むしろ、心配だからこそ出る言葉だ。
しかし、大人世界の現実を押し付けすぎると、子どもの可能性の芽を摘んでしまう。
✔ 「やりたいことを言っても、どうせ否定される」
✔ 「挑戦しても、失敗するなら意味がない」
✔ 「夢を見るより、無難な道を選んだほうがいい」
親が無難な道に誘導すると、子どもも無難な道に進みだす。
「ドリームキラー」を住まわせた過去の自分
私自身の、子どものころは周りの目を気にしすぎるタイプだった。
なんとなく、客室乗務員に憧れたころがあった。
誰かが「結局は空の上のウェイトレスだよね」という言葉を耳にした瞬間、
「確かにそうだね」
あっという間に流されて、
自分に芽生えた感情に蓋をした。
そして、それがあたかも自分の意見であるかのように周りに言って、自分でその可能性を閉ざした。
実際のところ、なんにでも興味を持ち、すぐ飽きるという気質を持ち合わせているので、私の夢がドリームキラー的な発言によって奪われたとまでは思わない。
あちこち目移りして発言がどんどん変わっていく私に対して、もぐら叩き的にならざるを得なかったのかもしれない。
何かを言うたびに、ネガティブな視点ばかりに誘導されることで、知らず知らずのうちに「どうせ無理」「やめておいたほうがいい」と考える癖がついた。そして、それは自分の意見のようになってしまった。
そんなことを続けていると、夢はおろか、自分が本当にやりたいことが何かさえ分からなくなる。
(私の場合は、やりたいことの答え、自分の適性など、周りに答えを求め続け、紆余曲折、結局さんざん自分と向き合って自分軸を取り戻すことに成功した。)
子どもに夢を持ってほしいなら、まず大人が挑戦する姿を見せる
もし「子どもには夢を持ってほしい」と思うなら、自分の中に住まわせているドリームキラーの存在に気づいて、退散いただくことがスタートになる。そして 大人が夢を持ち、挑戦する姿を見せる ことが大切だ。
✔ 「もう遅い」と言う前に、小さな一歩を踏み出してみる
✔ 「どうせ無理」と決めつける前に、「どうすればできる?」と考える
✔ 「失敗したらどうしよう」と悩む前に、「とにかくやってみる」
「やりたいなら、まずやってみる」