10代の頃にローマの休日を観て、チャーミングなアン王女に魅了され、それからオードリーヘップバーンに憧れていた。
ローマの休日は何度もみたし、他の映画もほとんど視聴した。
学生時代、図書館の視聴覚コーナーでよく映画を観ていた。
写真集も買って持っていたし、写真展があれば足を運んだ。
とにかく彼女の全部が好きで、ついでにオードリーヘップバーンが好きな自分も好きだった。
何か(誰か)に好感を持ったとき、自然と自分との共通点みたいなものをみつけて、親近感が増し、さらに好きになる、といったことがある。
出身地が同じだとか、好きなものが同じ、ほくろの場所が同じ、なんでもいい。時にはかなり無理のあるこじつけだったりするけれど、そうやって自分と大好きな○○との共通点、共通体験のようなものがあると、私の場合は、好きな気持ちがさらに加速する。
「背が高いのがコンプレックス」「眉毛が太い」
私と同じ!
よくみると鼻の形が左右非対称
これは、彼女の写真集に書かれているのを読んで初めて気づいた。
まさかあんなに整った顔立ちなのに、正面から撮った写真を見ると確かに鼻の高さがずれていて、ふくらみ方も左右で異なる。
美しい人って左右対称だと思い込んでいた当時の私にとってはかなりの驚きだった。
ふと、自分の顔を見てみると、なんと私の鼻も右と左で形が違うやん!!!
私はオードリーヘップバーンのおかげで、自分の鼻の形が左右非対称だということに初めて気がついた。
これは、もし誰かに指摘されたり、自分で何かのきっかけで気づいたとすれば、ネガティブに捉えてしまっていたかもしれない。
単純な私は大好きなオードリーと同じだということがただ嬉しくて、「これは私のチャームポイントだわ」と思った。
これとは逆に、好きな人、あこがれの人に近づきたくて、言動を真似していくというパターンもよくあるように思う。メイクを真似したり、その人の愛読書を読んだり、趣味を自分でもやってみたり、後天的に共通点を増やしていくという感じだろうか。
そういったきっかけから、自分の行動範囲を広げて、結果的に本当に自分のやりたいことをみつける人の話も聞いたことがある。
スマホのメモ履歴に、オードリーヘップバーンが晩年に子どもに送ったと言われている、サム・レヴェンソンの詩があった。
どなたが訳したものか、わからないのだけれど、大切にしたい詩なので、ここに残しておく。