「多・長・根」の意識
「多・長・根」の意識をもつこと。
前職の社長から学んだこと、偶然メモが出てきたので、改めて整理してみる。
「多」:多面的・複眼的に物事を見る
「長」:長期的視点にたって考える
「根」:枝葉末節ではなく根本に立ち返る姿勢
「多」についてはインド発祥の寓話「群盲評象」がわかりやすい。
王様が目の見えない6人を集めて象を触らせた。そして、象とはどのような動物か、と尋ねると、
尻尾を触った人は、「綱のようだ」
足を触った人は、「丸太のようだ」
腹を触った人は、「これは壁のようだ」
鼻を触った人は、「これはヘビのようだ」
耳を触った人は、「これはうちわのようだ」
牙を触った人は、「これは槍のようだ」
結局、一箇所だけ部分的に見てもいては全体を捉えることはできない、という例えだ。
自分が思いついた一面だけで、理解出来ていると錯覚せず、常に「多」を意識し、自分にない複数の意見に耳を傾けて、さまざまな視点で捉えて物事を見る。
「長」は、日常的に5年先、10年先まで考えられているか。
子育ても、教育も、マネジメントも目の前の課題にとらわれて、必死になるのでなく、「5年後」「10年後」「20年後」どうあっていたいか?どうあっていてほしいか、という長期的視点にたって考える習慣がつけば、毎日の行動が変わってくると思う。
「根」は、「そもそも」という言葉を使うとわかりやすい。
「そもそもなんのためにやっているのか」
ビジョンや目的を明確にしておくこと、チームの場合はそれらを共有して共通認識として持っておくことが大事だと。
考えてみれば、どれも当たり前のこと。
凡事徹底。
(A)当たり前のことを(B)馬鹿にせず(C)ちゃんとする
「私には関係ない」ことも、視座を上げると当事者になる。
「多」面的に捉えるために視座を上げる、
「長」い目で物事を捉え、
「根」っこの部分(つまり本質)、をしっかり追求しながら行動を徹底すること。
思い込みや、決めつけしがちな自分を省みつつ、この視点を持って、建設的に語りあえるチームやコミュニティが出来るとよいなと思った。
まずは、自分から実践。