子どものやる気の引き出し方④ カンタン、カンタン!#123
小学2年生の長男が書く文字は、大きさもバラバラなことが多く、読むのが難しい。
彼の読書記録(読んだ本のタイトルを記入するだけのもの)を読むのはかなり難しい。マス目のあるノートでも、どんどんずれて書いていく。
漢字ドリルだと、それなりに丁寧に書いているので、全く書けないのではなく、自分で頑張るところと、手を抜くところをわけているようだ。
丁寧に書こうという気持ちがない場面で、「もう少し丁寧に書いたら」だなんて言ってしまったら、ぷんぷんするよね。息子くん。
そういう時は、言いたい気持ちをグッとおさえて、「これなんて書いてあるの?」と軽く尋ねる程度にしている。
「自分で読めるならいいけど、丁寧に書いといた方が、先生が喜ぶと思うよ。」
文章題の文字が読めないときは
「ちょっとママには読みづらいけれど、丸付けしてくれる先生が読めるなら、それで別にいいんちゃう?」
書き直すか、書き直さないかはあくまでも自分で決めさせる。
丁寧に書けているときは、「見本かと思った」などと、本人が褒められてちょっと得意な気分になるように声をかけている。
そんな息子はこれまで、学校の授業に先行した学習、いわゆる予習と言うものをやったことがなかったのだが、ポケモンずかんドリルに夢中になって、どんどん進めるうちに、まだ習っていないひっ算が出てきた。
まだ習っていないからわからないと躊躇する息子。
でもこのプリントをクリアして、シールを貼りたい!!
「これさ、秘密があってさ、それさえ知ってたらめっちゃ簡単やねん!」
「何???」
「1のくらい、10のくらいをきちんと揃えて書いたらいいねん。」
それだけ!!
それだけのことなのに、特別な秘密を知ったかのように、丁寧にくらいを揃えて書き出す息子。
この純粋さ、本当にかわいいと思う。
自分の子どもの頃を振り返っても
まだ習っていないこと=難しい
だったし、
学校で先生が説明してくれた内容でも、言葉だけが素通りして、本当にその意味を理解できていないことが、多かった。
授業は聞かなければならないもの、勉強はしなければならないものだと思っていると、なかなか先生の話が頭に入ってこない。
話しを聞きたいという気持ちにして、本人にとって得する情報を渡してあげると、その情報が生きてくる。
まずは、話しを聞きたい気持ちにする。
できない・わからない・難しい気持ちに共感してしまったら、やっぱり難しいんだと身構えてしまう。
「カンタン!」だと伝えることで、マインドブロックをはずし、自分でも出来る!という気持ちにさせる。
石田勝紀先生の新著より、私が実際に使っている活用例、ここは大事だと思う内容をピックアップして覚え書き。