敏感で鈍感なワタシの頭痛 #172
わたしは、頭痛持ちだ。
ひどい時は毎日薬に頼ることもある。
薬を飲む頻度も悲しいかな少しずつ増えてきた。
気圧の関係もあるらしいということは、なんとなく知っていたが、鈍感な自分には関係のない話だと思っていた。
ところが、よくよく考えると私の頭痛は天気が悪くなる前だとか、台風の前に起きやすいような気がするのだ。
地球の変化を私のからだがちゃんと感じている!
きっと私の感覚が研ぎ澄まされてきたんだわ。
私はずっと自分を鈍感な人間だと思っていた。それを信じて疑わなかったし、それがコンプレックスでもあった。
いろんな変化に気がつける人になりたいと思っていた。
そう願い続けていたら、とうとうその時がやってきた!
私は新しい能力を獲得したんだ!
だから多少の頭痛は仕方ない。
とにかくなんだか特別な能力を手にした気分で嬉しかったのだ。
この私の頭痛に関する考察を知り合いにしてみた。
「違う違う。」
若い時なら受け取らなかった、跳ね除けれていたのに、跳ね除けられなくなってきただけ、とアッサリ否定された。
若いころにはあった、跳ね除け力が衰えた。
つまり、加齢でバリア機能が落ちたということね。
思わず笑ってしまった。
自分がもう若くないことを痛感した。認めざるを得ない事実だ。
老化というある意味残酷な現実。
私の仮説は一瞬にして否定された。
でも私には自分の老化現象を超絶ポジティブに捉え、感覚が研ぎ澄まされたと解釈した自分が面白く、愛しく、そんな自分が好きだと思ったのだ。
まぁ、でもそれも間違いではないのだと思う。
以前なら、人から自分の考え、私なりの仮説を否定されたら、イラッとしてなんとかその考えを否定したり、自分の主張を正当化しようと躍起になっていたのではないかと思う。
そう思うと、私はある意味鈍感になったといえるのかもしれない。
敏感であれ、鈍感であれ、まぁ、どっちでもいいか。どちらにせよ極端だとしんどい。
いい感じに熟成してきてるのだ。それでいい。
とはいえ、頭痛は現在進行形。
この頭痛を手放す、というよりも時として頭痛に悩まされるワタシと上手く共存するために、もう少し自分に向き合ってみようと思っている。