抱えがちな仕事をどうやって任せるか

【自分で抱えてしまう人の特徴】
①「人間の能力や使える時間は有限である」ことがわかっていない。
② 部下の仕事が「60点」では満足できない。
③ 判断のスピードが遅い

【部下を動かす方法】
①上司を好きにさせる。
②圧倒的な能力の違いを見せる。
③必死に働いている姿を見せる。
出口 治明 「任せ方の教科書」第3章


①誰かに任せる、協力してもらうことを考える。ひとりで抱えない。
②はじめから100点を目指さない。まずは60点(及第点)であることを確認し、少しずつ上げていく。
③自分でやったほうが、早いし完成度も高い。そうやって抱え込むと自分の負担が増えるだけ。

「任せよう」と思うと、仕事は多くても、すぐに依頼できる単純作業しか見当たらず、自分が抱えている負荷は「任せるための準備」が必要だったり、そもそも自分が理解できていなかったりする。

任せたくても、自分でやった方が早い。
任せた仕事に、ダメ出しをしてしまう。
任せたいけど、忙しそうで言い出せない。

同じ職場にいても少しずつ職務は異なるし、忙しさやその感じ方はひとりひとり異なる。
本当に任せた方がいい仕事なのか、そもそもこの仕事は本当に必要なのかの振り分けも重要だ。

これまでに、自分自身が任せられ、というよりも業務を丸投げさるという苦労も何度か経験している。
何のためにこの仕事を行うのか、どこから手を付けていいのかさえわからなかい。尋ねても明確な答えは得られない。。。そういう場合は困惑でしかない。
相手の立場で考えて、任せられると困惑するような仕事は任せないことも大事。

任せることが苦手なら、無理に任せず、とにかく仕事に取り組む。
自分自身の仕事のパフォーマンスを上げるにはどうすればよいか。
そんなことを考えながら仕事に没頭していると、協力者があらわれだす。

頼まなくても、自らヘルプの手を差し伸べてくれると、自分が認められたようで、助けてもらえること自体よりも、承認欲求が満たされる幸福感のほうが大きかったりする。
一生懸命していると、どこかで誰かがみていて、手助けしてくれる時がある。それまでに何年もかかるときだってあるのだから、もちろん期待はしない。期待している間はそうそう現れない。

機械的に業務を任せるよりも、まず協力者をつくること。
この人の力になりたい、と思ってもらえる自分を目指すこと。
任せるときは、業務命令としてではなく、一定の信頼関係をつくったうえで、お願いするほうがしっくりとくる。

新しい仕事が増えるときに、「これは本部からの決定事項です」と宣告されるよりも、その仕事の必要性を理解してもらい、協力したいと思ってもらうことの方が大事だということ。

時間はかかっても、少しずつ任せながら、教え、時には教わりながら仕事の精度をあげていく。そういう関係性をつくれると、仕事がもっともっと楽しくなる。


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