新人保育士ミス連発?! 反省文の書き方 #177
この後、新人保育士の俺は反省文を書くことになる。
通りがかりの事務員さんが、反省文を書いている俺を見て驚いた。
えええ、今時、そんなことってあるの?
反省文なんて、ちょっとダサいね。
業務命令やし、仕方ないね。
でも、この書き方はイマイチやわ。
頼んでもいないのに、アドバイスが始まった。
「反省しろ」と言われると、自分ができなかったことばかりを思い出して、「あぁ、俺って駄目な奴」って気持ちになってしまう。
だから失敗したことに注目しすぎてはいけない。
「じゃぁどうするか?」
次に同じような状況になったらどうするか?
どうすればうまくいくかを考えて、今後の行動計画を宣言する。
「反省文」だから、一応最初に反省をちょろっと書いて、
あとは行動計画を書くということだ。わかった!
行動かぁ、、、何すりゃいいんだ?
「これはダメ!こんなん絶対書いたらあかん!!!」
強烈なダメ出しをされた。
期限内に仕事を仕上げるためには、残って仕事をするしかないと思っていたけれど、そんなことを日常的にやってしまったらだめらしい。
良かった。一安心だ。
俺だって勤務時間が終わったら、さっさと帰ってゲームしたい。
時間内に仕事を終わらせるために、今よりも時間を生み出すためにできることを考えればいいらしい。
例えば、今れんらく帳を書くのにかかっている時間をいまより5分短く書き上げられるように意識するとか、掃除だって集中したらもう少し早く終わらせられる。
れんらく帳を書くのは、何を書くか考えるところから始まるからめちゃくちゃ時間がかかる。
子どもの昼寝中に終わればなんとかなると思っているけれど、ひとり分書くのに何分かかっているかなんて意識したこともなかった。
時間がないというよりも、「期限までに仕上げるぞ」という気持ちが薄かった。なかったわけではないけれど、悩んでもう少し調べてみようと思ったり、上司にうまく相談できないうちに、時間ばかり過ぎて指示されたことや期限がぼんやりしちゃって、忘れてしまう。
これが「時間が無い」の裏に隠された本当の問題なのかもしれない。
悩んで自分の行動が止まる、そして忘れてしまうなんてことを起こさないために、次に取るべき行動がわからず、前に進めなさそうなときは、さっさと誰かに相談することが大事だ。
やる気があるから行動できるものだと思っていたけれど、それは逆で、まず行動することで、もっとやりたいという「やる気」が出てくるということらしい。
行動あるのみ。ということで、反省文の行動計画を書き換えた。
とりあえず、これでやってみる。
上手くいかなければ、また事務員さんに相談してみよう。
上手く行けるような気がちょっとしてきた。