花粉症とビタミンC
今年の花粉症は例年の○○倍と言われていて、職場の学童にも、顔を腫らしてやってくる子どもがいる。
マスクの効果はどこにもないようで、目は痒いし、鼻水ズルズル。
症状があると眠れなくなる。
睡眠の質が下がるので、イライラややる気の低下につながる。
目や鼻の粘膜は傷つきっぱなしの状態だ。
花粉の飛散量が多いからなのか、人間の免疫力が低下しているからなのか。この数年、除菌ばかりしてきたツケがでているような気がしてならない。何事もやりすぎはよくない。
炎症があるときに意識して摂りたい栄養はビタミンCだと言われているが、私たちは自分でビタミンCを作り出すことが出来ないので、自分で摂取する必要がある。
ビタミンCは、人間以外のほとんどの動物は自分で作り出すことができる。余談だが、妊娠すると、戌の日に安産祈願に行く風習は、犬が一度の出産でたくさんの子どもを産み、お産も軽いことから、安産の象徴とされていることに起源があるようだ。犬の安産できるのは、1匹1匹出産するたびに、ビタミンCを作り出している、ということが原因にあるようだ。風邪をひいても自分でビタミンCを作り出すことが出来るので、ウイルスにも強いと考えられる。
私たち人間は、自分の体内で合成できないので、自分で摂る必要があるが、身体に必要な量だけしか留まらず、たっぷりとっても尿に流れてしまう。
だから、1度にまとめて摂るのではなく、分けて摂る必要がある。
ビタミンCは、水溶性ビタミンなので、水に溶けるし熱に弱いので茹でると失われる。なかなか必要な量を摂るのは難しい。
食事からしっかりと摂取できるとよいけれど、ストレス社会、炎症があるときには、さらに必要量が増大しているので、いつもよりたくさん必要。
分子栄養学にカスケード理論という考え方があり、ビタミンCが使われる順番と量は人によって異なるので、アレルギーを改善したくてビタミンCを摂っても、例えば筋肉を動かすために使われるビタミンCの方が優先順位が高ければ、先にそちらに使われるので、アレルギーの抑制にまでは使われない。つまり、身体の中に満遍なく(あふれるくらいに)ビタミンCが行きわたらなければならないということ。
ビタミンCの薬剤やサプリメント、もっと手軽なところでいくと、ビタミンCが摂れるお菓子なんてものもあるが、そういったものの力を借りてでもビタミンCの摂取量を増やさないといけないのか。
化学的に合成されたもので補充することの是非、お菓子の場合は美味しく作るがために、ビタミンCはあっても糖分が多すぎて歓迎できないこともある。
そうなると、意識して何かを摂り入れるより以前に、そもそも炎症が起きないようなアプローチが必要になってくる。自分の身体に不要なもの(スナック菓子、添加物など、、、)を引き算することから始める。