以心伝心のまえに以唇伝心
<職員研修で学んだこと>
以心伝心「心を以て心に伝ふ」とは、
保育の現場でも、職員が以心伝心、阿吽の呼吸で、子どもたちの日常のあらゆる出来事に対応している。子どもが発熱したとき、こけた時、おしっこを漏らしてしまったとき、そのチームワークは本当に素晴らしいと思う。
家庭でも、職場でも、「以心伝心」でいられるとよいけれど、その境地に行くには、それぞれの相性であったり、ともに過ごすかなりの時間や経験が必要だ。
「言わなくてもわかるでしょ!」という空気はとても危険だ。
私は、それを言われるのが一番苦手だった。
以心伝心で動く人たちが凄いな、と思う一方で「わからない…」とも言えず、急に自分だけが取り残された気分になる。
特定のグループや、特定の個人同士だけで発揮される以心伝心(チームワーク)だとしたら、チーム全体のパフォーマンスはあがらない。
まずは「以唇伝心」が大事だという。「唇を以て心を心に伝える」
まずは、声にして、言葉に出して、話し合うこと。一人で悩みを抱えないこと。
「空気を読め」「背中をみて学べ」ではなく、きちんと言葉にしていくこと。
「以唇伝心」なるほどな、と思った。
「空気を読む」読解力がなければ、間違った解釈で、コミュニケーションエラーが起きる可能性だってある。
「以心伝心」は、お互いが信頼し合える関係性ができて初めて成立するもの。その土台をつくるには、やはり、コミュニケーション。
思い浮かんだのは、山本五十六の有名な言葉(これも職員研修で定期的に学んでいる。知っていても実践が難しい)