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【香水を】これは『私の前世』ですわ【買いました】

ハローハロー、最近急に寒くなって困りますね。
みなさんお元気ですか。
私は新しく香水を手に入れました(突然)

とりあえず見てください

めちゃくちゃ素敵〜〜〜〜〜
ボトルもかっこいいし箱もかっこいい。天才?


せっかくなのでうちにいるぬいぐるみたちに見せました


おばけちゃんと


とても分厚い

今期は「もう何も買わない」って決めてたはずなんですがおかしいな……?
でも出会ってしまったのでしょうがない。

この子との出会いはあまりにも『運命』だったので……

〜〜回想〜〜
2023年10月13日、別のアカウントのフォロワーHさんにお誘いを受けて伊勢丹新宿に舞い降りたおいぬ。
香水フリークな彼女に連れられて入ったのは、かの有名なサロンドパルファン会場

私は『香り物あんまりわからん人(ちゅ)』なので、Hさんの後について「いい香りやな☺️」と楽しむつもりで、なんも考えずに「香水試着旅を楽しむぜ!」とわくわくしながら会場へ足を踏み入れた。


サロパ会場は想像より狭くて、そして広かった。


1ブースに10〜20個並べられてる香水たち。

一つ一つ嗅いで「これ好き!」「これそうでもない!」と試し、ムエットに出してもらったものを嗅ぎ「出したてこんな香りなんだ☺️」と顔を綻ばせ、気に入ったものを腕につけてもらって「私の肌だとこんな匂いに!?」と驚愕する。
その繰り返しだ。

香水の似合う、似合わないは本当に難しい。

ムエットに出した香りだと『いっぱいちゅき💕💕』ってなるのに、実際に肌に乗せてみると「あれ????」ということがかなりある。

例えば私の肌だと烏龍茶の香りの香水は
「おーーーーーーい!!!!お茶!!!!!!」と情緒も趣も0で薫るのに対して、Hさんの肌の上では上品なお茶屋さんになったりする。
しかも時間が経つと香りが変化するので「案外すぐいなくなっちゃった」とか「トップの香りはあんまりだけどラストは好きだな〜」とかお洋服と違ってこの辺りの見極めが難しい。しかもその時の湿度や気温にも左右されるし……

ということで、今回は「まあいいのがあれば😉」くらいの気持ちだった。

しかしその日は、朝からあの誕生にph+7の靴を手に入れた時と同じ『なんか手元に来そうな気がする』という予感を感じていた。
こういう予感は99%当たる。
「まさかまさか」と思いつつ、財布から抜いておいたクレジットカードを戻した(完全なフラグ)

 ブースを周りはじめて3時間くらい経ったころ、Hさんが見たかったところをあらかた試し終えたので「あとはフラフラ見て帰りましょうか」と話してた時だった。

とあるボトルが視界に入った。
なぜだかわからないけどそのボトルがとてもとても気になって、足がそっちに向かった。


こんにちは、とお店の人に声をかけて香水のラインナップ表をいただく
そこで初めてお店の名前を知った。
『CIRO』
ドイツのブランドらしい。

一通り見た後、「『コロンビーナ』を出していただけますか」と口から自然と言葉が出ていた。

同行者のHさんが「えっ?」と声を上げた。
「おいぬさん、『それ』なんですか?」
Hさんの声が明らかに困惑してた。

その横で私も困惑してた。

わかる、わかるよ。
今までの私なら選ばないよねこれ。
今までの傾向で、選ぶなら『プタハ』か『夜の騎士』だよね。
『かっこいい、ユニセックスな香りが好き』ってさっきまで散々話してたしなんなら試してたのもその方向だったよね。

だけど、この時はコロンビーナを選んでしまった。


「文言的にも普段の自分ならまず1番に選ばないはずなのに、なんで?」と内心めっちゃ動揺しながらムエットを受け取った。

ネーミング的にこの香り苦手かもなぁ。
なんて思いながら香りを吸い込んだ。

「あれ?……なんか、すごくいい匂いがします……??」

真っ直ぐな香りじゃなくてクセがある。
万人受けはしないかもしれない。
どこか懐かしい感覚が胸に広がる。
大切な人でこんな香りの人がいた気がする。
全然思い出せないけど。

一瞬にしてそんな感想が頭を巡った。
不思議な感覚だった。
手持ちの香水は「こんな気分の時に使いたいな」とか「この香り好きだな」という理由でつけてたけど、これは違う。

コロンビーナは「私は『あなたよ!』」って猛烈アピールしてくる。
「知ってるはずよね?」と話しかけてくる。

脳内でパチパチキャンディー的なものが弾けている。
これは、あの時と同じ感覚…っ!

「いやでも、これはたまたまかも」と夜の騎士とプタハのムエットも貰って嗅いだ。

どちらも好きだけど、『これは私ではない』とはっきりと感じた。
私には夜の騎士は男前すぎるし、プタハはさっぱりしすぎている。

販売員さんにも「このラインナップの中だとコロンビーナが1番お似合いになると思います」と言われ、Hさんにも「なんか、『ぽい』気がする」と言われ、「ええ〜〜!?」と笑ってしまった。

だって「官能的」とか「ミステリアス」とか私っぽくないじゃん!?結構遠いぜ!?わりとそっちから外れてるとこにあると思うけどな!?

でも2人の顔が本気だったので「まあせっかくだし試してみるか!と」と半信半疑で腕に吹きかけてもらう。

乾かすために腕を振ったら、横にいたHさんが「おいぬさん、めちゃくちゃいい匂いがします!?!?」と叫んだ。
「わかるわ〜!!」
私もそう答えていた。

恐ろしく私に似合っていたのだ。
もう言い逃れできないくらいに。

「せっかくなのでラストノートまで試してから買うのを決めようと思います」と会場を後にしてご飯を食べに行った。

ご飯を食べてる時、
「おいぬさんが動くたび、ものすごくいい匂いがする。私の前で全力で腕を振ってて欲しい」とHさんがガチなトーンで言ってて「他人からしてもマジで似合ってるんだな」と納得した。

その日は買わずに家に帰った。
理由は2つあって、
1つは確かに腕からずっといい香りがしてたけど、他の香水も試着したからもしかしたら混ざってるかもしれないし、という懸念
もう一つは、そもそも「本当これは『私なのか?』」が引っかかっていた。

自問自答ガールズの端くれとしてちゃんとコンセプトに沿うか考えなければならないのだ。

公式サイトへ飛ぶと、店頭で貰った紙よりもずっと長い文章で香水のコンセプトについて書いてあった。

COLUMBINE(コロンビーナ)
ハーレイクインの恋人
ハーレイクインの恋人とは、16世紀から18世紀にかけてイタリアで盛んだった即興喜劇「コメディア・デラルテ」中の作品に登場するキャラクターであり、秘密のヒロイン。COLUMBINE(コロンビーナ)は、そんな女性の本質を香りで表現した、ありのままの自分を生きる人物像へのトリビュートです。
センシュアルさとエロスをまとった本物の女性。他のどんな作品のヒロインにも真似のできない唯一無二の存在。フェミニンでコケティッシュな魅力をふりまきながらも、その一方で、何事にも動じず、き然として自信に満ち溢れている彼女の愛らしさと強さは、人を虜にしてやみません。

https://ciroparfums.jp/?pid=145842437

あれ…!?
コロンビーナって思ってた感じの女性と違うな!?
もっと肉体的なセクシー💋な感じかと思ってたけど、なんかそっちの人じゃないっぽいぞ。

センシュアルな、と言う単語がわからなかったので調べてみたところ、

ただ色っぽいだけでなく、知性や気品、そしてヘルシーさがある女性。男性ウケが良さそうな露出の多いファッションをする、などのわかりやすい色気ではなく、内側から滲み出すような凛とした色気のある人を指す言葉

だそう。

これ、私が目指してる像では……????

気品があって、内側から出てくるような色気がある人。毅然として自信に溢れてる姿って、まさに私がなりたい姿なんじゃないの?

そして最後のこの言葉。

エロスを感じさせながらもエレガントで気高く、人を惹きつけてやまない―This Is COLUMBINE

エレガントで気高いって私が掲げてるコンセプトの中に入ってるやつだ…!

こんなバッチリなことあるかよ、と笑ってしまった。
香水が「私はあなたよ」と主張する理由がわかった気がした。
ただ「エロス」だけはイマイチぴんときていない。

だからこの香水は『前世の私』だ。
アルルカンがそばにいて、センシュアルで情熱的な愛を持った強烈な魅力的な人。
今の私は「こういう人憧れちゃうな」って感じで自分の中でもズレを感じてるけど、前世の私がそういう人だったのではないかな。
ブランドができたのも1920年だっていうし、100年経って生まれ変わったら私だったとかでもありじゃない?

もしかして、まだ気が付いてないだけで、私にもエロスの成分があるのかもね。

ちなみに、コメディア・デラルテのコロンビーナについても調べてみた。

インナモラータに仕える女の召使い。アルレッキーノの恋人。肉体的魅力で周囲を惹き付ける。無学だが生まれながらの知恵を持っている。ぼろぼろでつぎはぎだらけの服を着ている。アルレッキーナと呼ばれることもあり、その際はアルレッキーノと同じようにまだらの道化服を着用する。通常は、仮面を使用しない。小道具としてタンバリンを持っていることがあり、パンタローネがしつこく言い寄ってくるのをかわす目的で使用することもある。女性が演じる役。

Wikipediaより

タンバリンで嫌な男撃退するの、おもろすぎる。

無闇に人を傷つけないし、知恵はあるし賢い女性ってことでしょ?しかも色気があると…???
え、めっちゃ好き……❤️❤️❤️

すっかりメロってしまってこの時点で8割買うに揺らいでたんですが「明日念の為もう一回腕に出してもらって、もう一回嗅いで考えよう」と心に刻みました。

そして次の日。
サロパ会場に再び訪れた私は、台湾の香水ショップの長蛇の列に慄きながら昨日訪れたお店へ真っ直ぐ向かいました。

昨日より混んでいたけど、運良くお店の人を捕まえることができて腕に吹きかけてもらった。
比較するため「プタハ」ももう片方の腕に出してもらった。
ちなみに昨日とは違う店員さんだったけど、その方にも「お客様の雰囲気にも『プタハ』や『夜の騎士』より断然『コロンビーナ』の方が合ってると思います」と力強く言われ「やっぱこれなんか…!」と自信を得ました。

ご飯を食べに行って、2時間くらい香りの変化を見ました。
私の肌と相性が悪かったのかプタハはあっという間にどこかへ去ってしまったけど、コロンビーナはずっといい香りのまま腕に残ってくれていて。
「やっぱあなたなのね〜」と微笑みながら会場へ戻り、ボトルを購入。

箱がデカすぎて吹き出しそうになった。

スマホよりでかい
袋も大きい。幸せの重み


サンプルと巾着もいただきました!
巾着の触り心地が最高に良くて撫でてしまう。

コロンビーナ、今もつけてますが本当にいい香りで飽きません。
最初から最後まで「好き❤️」となってしまう香りです。
電撃ビビビで「私、ここにいるわよ!」って教えてくれてありがとう。コロンビーナ。
狭くて広い会場の中で出会えて私は嬉しかったよ。

夏以外はつけられそうな感じなのでたくさんつけるぞ〜〜!




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