オトシンクルス享年71日

朝起きたらオトシンクルスが水槽で浮かんでいた。ホームセンターから迎えて71日目だった。

もともとベタ水槽の茶苔が目立ってきたのでお掃除要員として購入したオトシンクルス。購入前に少し調べてみると死亡原因として餓死が多いらしい。水槽から苔がなくなる前に人工餌に慣れさせる必要があり、コリドラスと一緒に飼うと餌付けに成功しやすいとかなんとか。
そんなわけで『コリドラスパンダ』と『オトシンクルス』を一匹ずつホームセンターから買ってきた。
今思うとこの時『コリドラスパンダ』を選択したのは多分間違っていた。ついでに店にいるコリドラスパンダ全部がヒゲが溶けていた。1匹800円だった。

そんなわけで買ってきたオトシンクルスとコリドラスパンダをベアタンク水槽に入れ餌付け。1週間ほどして餌付け出来ただろうと踏んでメインのベタ水槽に移した。
水槽の苔は見事に無くなり綺麗さっぱり。ベタも多少ちょっかいは出すが30cmキューブ水槽に苔付き流木やらアヌビアスプチやら土管やら蛸壺やら入れており逃げ場は確保できたと勝手に思っていた。

その後コリドラスパンダが寂しかろうと追加でパンダ1匹と青コリ1匹を購入。水槽合流前にパンダ1匹を死なせてしまった。青コリ合流後に「青コリドラスは群れない孤高のコリドラス」という書き込みを見つけ、ここでも魚選を間違えていたことを知る。

コリドラスパンダの家族として青コリドラスを選んだのは間違いではあったが、オトシンクルスには良かったようだった。
青コリドラスが餌場に来るとオトシンクルスも餌場に来る。もちろんパンダも来る。

餌はコリドラスタブレットを与えていたのだが、そのままあげたり半分にしてからあげるとベタがタブレットを無理矢理食べようとコリドラス達を襲撃。
コリドラスパンダの口があまりにも小さいこともあり、タブレットをすり鉢で小さくして砂地でない専用の餌場に撒いていた。オトシンクルス的にも小さいタブレットがいいのか一緒に餌場でモシャっていた。 
コリドラスパンダに長生きしてほしいという気持ちもあり、少しお高いが粒の小さいコリビッツも導入。こちらはオトシンクルスには不評だったがコリドラス達は食べていた気がする。

コリドラスパンダが死んだ。あと少しで3ヶ月が経とうとしていた。青コリドラスは口が大きくなったので少し粗めにタブレットを潰し、オトシンクルスには今までと同じくすり鉢で小さく潰した餌をやっていた。

ここ1週間ほど、オトシンクルスが餌場に来ることが少なくなった。青コリドラスから凄く遅れてやってくるか、全く来ないか。
おかしいとは思ったが腹を見てまだ大丈夫だと思った。


9月22日のオトシンクルス。素人目には痩せてはいないと思っていたが、見る人が見れば餓死寸前だったのかもしれない。

9月28日、オトシンクルスが浮かんでいた。素人目に見ても確実に死んでいた。
苔取り生体として導入したが、私はオトシンクルスがとても好きになっていた。様々な場所に張り付いてはもしゃもしゃと動く。つぶらな目。模様。全部好きになっていた。
次に水槽を作るとしたらオトシンクルス水槽を作ろうとも思っていた。

考えられる死亡原因はおそらく3つ
・餓死
・水換えの失敗
・ストレス

特に水換えとストレスは大きいと思う。水槽の1/3ほど水換えをした後であったし、水温はしっかり測っていたがphは疎かにしていた。底面ろ過水槽なのでもしかしたら底層掃除をしすぎてろ過システムが崩壊していたのかもしれない。

混泳のストレスも大きいだろう。ベタがたまに執拗にオトシンクルスにちょっかいをかけていたのも見たことがある。
ベタとの混泳が可能な魚とは言われているが、だからといってちょっかいをかけられればストレスが無いわけない。

悔やんでも悔やみきれないがそれで魚たちが帰ってくるわけでもない。もう一つ水槽を置くとなるとスペースの問題もあるが、青コリドラスの隔離を実施してベタからのストレスを無くしてやることが今最善の行動なのかもしれない。
もともとベタのために立ち上げた水槽ではあるが、タンクメイトが次々死んでいくのはやはり悲しい。
どうかベタと青コリドラスには天寿を全うしてほしいし、全うさせてやれるようこちらが知識と経験を積んでいくしかない。

生前最後の写真。
なんだかたそがれているなと思い撮った。
きっとこの頃すでに不調だったのだろう。


それはともかく別水槽のヤマトヌマエビは何故か滅茶苦茶元気である。本当に何もしていないしほぼ放置なのに元気である。ベタ水槽は週1回1/10水換えをしているのだが、もしかしたら水換えのしすぎなのかもしれない。
学ぶことはまだまだ沢山ある。

(終)

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