新自由律川柳　13

ちはやぶる　ダンプ松本　ブル中野
(ちはやぶる　だんぷまつもと　ぶるなかの)

元歌
ちはやぶる　神代も聞かず　竜田川
からくれなゐに　水くくるとは

現代語訳

不思議なことの多い神代でも聞いたことがない。竜田川が唐紅色に水をくくり染めにしているとは。

句の解説

竜田川の紅葉の華麗な美しさ。「古今集」の詞書には「二条の后の東宮の御息所と申しける時に、御屏風に竜田川にもみじ流れたる絵を描けりけるを題にて詠める」とあります

屏風歌である。屏風歌とは、大和絵の屏風に和歌をつけたものです。9世紀末から始まり、10世紀には盛んに読まれるようになりました。

句の作者

在原業平朝臣（825～880）

平成天皇の皇子阿保親王の子で在原行平の異母弟。六歌仙の一人。在五中将在中将とも呼ばれる伊勢物語の主人公「昔男」のモデルとされます。

決まり字は「ちは」の2字決まりです。

今回の川柳の解説

女子プロレスラー・ダンプ松本が仲間たちとの友情と戦い、さまざまな代償や葛藤を抱えながらカリスマ的人気で1980年代に女子プロレス旋風を巻き起こし、日本史上最も有名なヒールに成り上がっていくさまを描く『極悪女王』が鈴木おさむの企画・脚本・プロデュースでNetflixにより製作され、2024年9月19日より配信されていおります。
主演はゆりやんレトリィバァです。

いや、ただの番宣やないかい！
こういうのもモハメッド・アリです。

元歌の解説等は下記の記事を引用させていただきました。

百人一首17番 「ちはやぶる…」（在原業平朝臣）の意味と現代語訳