新自由律川柳 1
おはようございます。
新自由律川柳 家元のトシです。
以前、五七五 の形式にとらわれない自由律俳句というのをやっておりましたが、その派生系として、今回 新自由律川柳というのをやってみようと思います。
ルールは簡単です。
①基本的に五七五の十七文字で表現する
②川柳なので季語はなくてもよい
③昔の有名な俳句や短歌から一部をパクってもよい
④無意味でもよい。言葉のリズムや響きを楽しむ
⑤情景が浮かんでも浮かばなくてもどちらでもよい
⑥解説はしてもよいし、しなくてもよい
⑦数え方は一句、二句と数える
ダラダラ解説するより、見本を見せた方がわかりやすいと思いますので、三句ほど掲げておきます。
・いかんせん 新幹線が 動かせん
(いかんせん しんかんせんが うごかせん)
解説
東京まで出張に行かなければならないが、台風の影響で新幹線が止まってしまってどうしようもないという一句
上五、中七、下五の全て韻を踏んでいるところが素晴らしい
・戎橋 我泣きぬれて 淀屋橋
(えびすばし われなきぬれて よどやばし)
解説
戎橋でナンパをしていたが、ことごとく撃沈され、肩を落として気がついたら淀屋橋まで歩いてきたという一句
どこかで聞いたことのある中七がノスタルジーを感じさせる
ナンパと難波をかけていたり、初めと終わりを橋で統一しているのも味わい深い
・異人館 ふりさけみれば 淡路島
(いじんかん ふりさけみれば あわじしま)
解説
異国情緒を感じさせる神戸北野異人館のある高台から、遠く眺めると淡路島が見えたという一句
中七が安部仲麻呂が遣唐使として中国にいた時に詠んだ短歌「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出し月かも」を思い出させる
異国の地で故郷への想いが時空を超えて繋がっているというスケールの大きい句である
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