(七)紹介文 屁負比丘尼(へおいびくに) (415文字)
江戸時代に「屁負比丘尼(へおいびくに)」という仕事があったそうです。お姫様にいつもお供をして、お姫様がオナラをした時に、「オナラをしたのは私でございます」と名乗り出るという役職だそうです。
なるほどと思いました。私も職場やその他の集まりで万一誰かがやってしまったら、名乗り出てやろうと思いました。これはオナラだけに限らず、いろいろな事に応用できそうです。
屁負比丘尼の話にはオチがありまして、よく考えてみるとお姫様の横にはいつも屁負比丘尼がいて、みんながその事を知っています。
ですから「今のオナラは私がしました」と言っても実はお姫様がしたのだとみんなが思っています。
屁負比丘尼がオナラをしたときも、「今のオナラは私がしました」と言いますが、他の人は本当はお姫様がしたのだと思ってしまいます。
結局一番つらいのはお姫様ということになります。
※ 出典 中谷彰浩 著作 「40代でしなければならない50のこと」(2004年 ダイヤモンド社)