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【IF小説】咲-saki-           「もしも菫が咲の家にお泊りしたら」

この物語には以下の要素が含まれております。
・IF設定、IF要素
・キャラの一部崩壊。
ご理解したうえでお読みください。

第一部 来客

(ピンポーン)
宮永家のインターホンが鳴る。

咲「はーい。どちら様でしょうか?」
菫「宮永照さんの友人の弘世菫です。
  お話があり伺いにきました。」
咲「お姉ちゃんの友人!?どうしよう。」
宮永パパ「外で待たせるのは悪いから早くあげなさい。」
咲「パパ。。。でも。。。」
宮永パパ「いいから早くあげなさい。何か深い事情があるのだろう。」

ガラガラー(扉を開ける音)

菫「初めまして。宮永さんのお宅で間違いないですか?」
咲「はい。そうですが。」
菫「実はカクカクシカジカで照さんと仲違いしてしまって。」
咲「そうなんですか。でもどうしてわざわざ長野に出向いてまで。」
菫「実はお恥ずかしながら家主の照に家を追い出されてしまって。
  流石にこればかりは頭に血が上って仕返しにと。」
咲「確かに。お姉ちゃんならいざ探すとなってもここまでは
  追ってこないですもんね。」
菫「もちろん。お邪魔になるのは分かっています。
  覚悟のうえで来ました。」
咲「お邪魔だなんてとんでもない。それに。」
菫「それに?」
咲「お姉ちゃんのお友達がどんな方なのか、ちょっと気になって。」
菫「妹さんらしい答えですね。ありがとうございます。」
咲「いえいえ。こちらこそ。」
菫「しばらくの間、よろしくお願いします。」

宮永パパ「こら。咲。玄関先でいつまでもお客さんを立たせない。
     初めまして。菫さん。うちの照がお世話になってます。
     こちらに冷たいお茶とお菓子の用意ができてるので
     どうぞ上がってください。ほら咲も挨拶はまだでしょ。」

咲「初めまして。宮永咲です。よろしくお願いします。」
菫「お願いします。」

宮永パパ「では私は買い出しに行ってくるから何かあったらメールか
     電話で連絡するように。」
咲「はーい。いってらっしゃーい。」

菫「では、せっかくの機会だし妹さんに色々、聞いちゃおうかな。」
咲「ちょっとタンマ。」
菫「?」
咲「お姉ちゃんのことについてとかその関係とかは
  あまり聞かないでほしいな。」
菫「ん。分かった。元からその類の質問はする気がないし
  興味もない。」
咲「それならよかった。お姉ちゃんがどんな人かは
  正直、私には分からないし答えられないの。
  それに小さいときに離れ離れになったから
  関係で言えば血縁関係としか言えない。だから
菫「あー。もう大丈夫。伝えたいことは伝わった。
  早速、本題に移ろう。」

菫「麻雀はしたことあるかい?
咲「はい。家族麻雀ではなく競技麻雀の方を。」
菫「?!ってことはインターハイに出るのか?」
咲「はい。そのつもりです。ですがまだ全国に行けると
  決まったわけではないので。」
菫「高校はどこだ?龍門渕か?」
咲「いえ。清澄高校ですが。」
菫 (どこだ?照の妹だからてっきり龍門渕かと思ったが)
咲「どうかされました?」
菫「あ。いや。何でもない。なるほどねー。
  全国行けるといいな!」

咲「ありがとうございます!ところで菫お姉さんは
  麻雀はされたことあるんですか?

菫「麻雀はもちろん・・・
  (いや待て。白糸台の部員ってバレたら面倒だな。ここは・・・)
  家族麻雀しかしたことないな。
咲「そうだったんですね。てっきりお姉ちゃんの友達だから
  麻雀仲間だと思ってました。」
菫「いやー。そうねー。」

咲「私がお姉ちゃんの話題を出すのも変ですが
  お姉ちゃんは全国来るんですか?
菫「・・・そうだな。連覇を狙うとは言ってたな。」
咲「ありがとうございます。」

それからも日が暮れるまで麻雀のこと。好きなこと。嫌いなこと。
色々なことを話した。


第二部 清澄高校VS菫 Part1

咲「菫お姉さん。良かったら清澄高校で麻雀を打ちませんか?」
菫「?」
咲「だってほら、菫お姉さん、居候するにしても暇でしょ。
  私は部活があるわけだから。」
菫「たしかに。
  (麻雀の腕が鈍っても困るしな。
  ついでに無名校ではあるが威力偵察にもなる。)」
咲「決まりですね。部長からは許可貰ってるので
  その点は大丈夫です。」

咲「じゃー、早速レッツごー!」


清澄高校 着
咲「着いたー。」
京太郎「よー。咲。それからー。ええっと。」
咲「京ちゃん!。実はカクカクシカジカで。」
京太郎「はえー。咲の姉さんのお友達と。
    道理で別品さんなわけだ。
    ども京太郎と言います。以後、お見知りおきを。」
咲「もう京ちゃん、絶対、下心あるでしょ。」
菫「いや。構わん。こういうのには慣れてるからね。」
咲・京 (慣れてるんだ・・・)
菫「ところでだが恭一郎君。」
京「京太郎です。それどこかのYOutuberです。
  はい。なんでしょう。」
菫「部活をすると聞いてはいるが具体的には何を?」

京「部長さんや咲に聞いてないんですか?
  麻雀に決まってますよ。麻雀。
菫「となるとメンツが一人足らないが。」
京「まだ時間も早いし部員も来ていないか。
  となると。咲。あれだよな。」
咲「あれですね。雀魂!

菫「!!!!!!??????」
咲「困ったときはソシャゲの話で盛り上がる。
  菫お姉さんも家族麻雀だけとはいえ
  やったことありますよね。というより
  鞄に付けてるそのアクセサリー。一姫ちゃんですもんね。
  かわいいー。」
京「なんだかんだいいながら初期キャラが一番、
  魅力あふれてて良いよな。
  まあ俺はどちらかというとワン次郎だがな。」

菫 (このくそ猫おおおおおお。私が廃課金で魂天なのバレてしまう。
  マズい。どうにか切り抜けなければ。)

咲「私ついこの間、やっと雀聖にいったんだー。
  部長さんがネット麻雀おすすめって言ってたから
  地道にやってたけどキャラの個性もあって
  レーティングシステムもあるからつい長くやっちゃう。」
京「すごいなぁ。咲は。俺なんかまだ雀傑よ。菫さんは?」
菫「私は

優希「おはようだじぇ!!

菫 (助かった。だじぇ?)
咲「おはよう。優希さん。」
京「おお、優希か。おはよ。」
優希「今日もみんな早いじぇ。あれ?
   そちらの姉ちゃんは誰だじぇ?」
咲・京「実はカクカクシカジカで」
菫「よろしくね。優希さん。」
優希「なるほどだじぇ。姉ちゃんは麻雀打てるのかじぇ?」
菫 (打てるって言ったら麻雀打てそうだな。
  よくわからない語尾の女の子はともかく照の妹。
  この子の能力が気になる。)
  「打てますね。せっかく人もそろって時間もあるようなので
   始めませんか?」
優希「さっすが、姉ちゃん。物分かりが早くて助かるじぇ!」


一同「対局、ありがとうございました。」
菫「中々、厳しい戦いだった。満足したよ。ありがとう。」
京「すっげーな。菫さん。俺と優希はともかくあの咲に完封するとは。」
咲「菫お姉さん、お強いですね。正確に射抜かれたかのような攻撃。
  お見事としか。」
菫「冗談は、よしてくれ。それより咲、優希、京太郎くん。
  十分に可能性を感じたよ。特にあの咲さんの嶺上上がり。
  私には到底、真似できないね。」
優希「姉ちゃん何者なんだじぇ?とても家族麻雀しかやってないとは
   思えない打ちまわしだったじょ。」

菫「・・・」(隠してもしょうがないか。)
咲・優希・京「えーーーーーーーー!!!!」
咲「あの名門かつ強豪校と名高い白糸台の」
優希「部長さんを務めていて」
京「なおかつレギュラーを任されていると。
  どおりで強いわけか」

咲「でもどうして隠してたの?」
菫「それは・・・」
京「まあまあ。いいじゃないか。」
優希「それより白糸台の部活は大丈夫じぇ?」
菫「副部長のてるが恐らく部活を回してるだろうね。
  そろそろ泣きの電話が入るころかな。」

プルルルル・・・・(菫の携帯の着信音)
菫「なんだ。てるか。どうした?」
照「「私が悪かったから早く帰ってきてー。」」
菫「悪い。今、長野なんだ。すぐに戻れそうにない。」
照「「なんで長野?あ!そゆことね。それでいつ戻るの?」」
菫「一週間後くらいかな。せっかくだし休暇を取りたい。」
照「「一週間!?もう・・・分かった。せめてメールくらい
   毎日ちょうだい。・・・さみしい。」」
菫「分かったよ。それより・・・」

菫は咲の方に視線を向けた。
彼女の顔はどこか満足気だった。
菫 (今はこれでいいか。今、話したら約束が違うもんな。)
菫「いや、なんでもない。じゃ、切るぞ。」

京「良かったのか?お姉ちゃんと話さなくて?」
咲「ううん。大丈夫。それに菫お姉さんの会話を聞いてるだけで
  私は満足。お姉ちゃん元気そうだったから。」
京「そっか。会えるといいな。」
菫「会えるさ。きっと。」




続くかもしれないですがいったんここまで。
たぶんないけど好評だったら続きます。
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絵も描いてます。絶賛、修行中。


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