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【おいしそうなアート】とあるアーティストを紹介させて下さい47

小ぶりのご飯茶碗に、ほっこりと盛られた白いご飯。その真ん中に置かれた艶めく黄色い卵の黄身。
素朴な味わいで、見る人を魅了する、この絵。
新聞を千切っては張り、千切っては張り、、を経て作られたちぎり絵で作者は90歳を過ぎたおばあちゃんです。

彼女は1929年(昭和4年)1月7日奈良県桜井市に生まれました。

戦時中は学徒動員により、紡績工場で働きました。
戦後は銀行に勤めるも、
家庭の事情で退職。
3人の子供を育てながら、養鶏、喫茶店、農業などの仕事に就き、多忙な日々を過ごします。

2018年の暮れ、長年連れ添ってきた夫が他界します。
2019年、気落ちすることを心配した長女の勧めで、ちぎり絵を始めました。
その時彼女は90歳でした。
その緻密さと、ユーモア溢れる作風で瞬く間に評判を呼び、作品集を何冊も出版、個展も開かれる様になりました。

彼女の名前は木村セツ。
90歳でアート界にデビューした新人アーティストです。

ちなみにちぎり絵のモチーフは食べ物が多いです。

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