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ライターになったきっかけを書いてみた

初めて書いたインタビュー記事は、散々だった。
跡形もなく修正されたのだ。

今でも忘れられない。

当時、私はライティングに関して無知だった。
ライターじゃなくても取材記事を書かせてもらえる場に足を踏み入れただけ。

何も知らないんだから仕方がないなあ、と思った。

でも、修正理由が一つも書いてなかったことが気になった。

そして、私の原稿を修正した担当者が、ライティングを学んでいなかったことも気になった。

今後のために彼女に修正理由を尋ねたら、
「理由はないです。感覚的に直しました。
会社員時代の先輩から、私もこんなふうに直されていたので…」と言われた。


では、文章はセンスなのか…。
いや違うはずだ。
何らかの法則があるはず。

どうしても知りたかった。


ネット検索すると、多数のライティング講座がみつかった。2週間ほど悩んだ挙げ句、プロの編集者から5回添削が受けられる講座に決めた。

その講座を受講したのが、ライターとしての始まりだった。

正直なところ、フリーランスのライターになって◯万円稼ごうとか、プロのライターになれるかどうかなんて考えてなかった。

ただ知りたかっただけ。

学んで書いた文章は、クライアントやインタビューイーから喜んでもらえた。11年もの間、専業主婦で社会から切り離され、自己肯定感がどん底まで下がっていた私。

「お金もいただけて、褒めてもらえた。まだ私が社会に貢献できることがあるんだ」と飛び上がるほど嬉しかった。

私にも誰かに届けられる価値があるんだ、と。

私にとってライターへの道は、できるかできないかじゃなく、知りたいという好奇心と誰かの役に立った喜びが扉を開いたんだ。

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